2008年09月30日
アキレスと亀

北野武の最新作は、売れない画家と彼を支え続ける妻の物語。
たけしファンの夫と鑑賞。彼はこの作品を気に入ったらしい。今までのたけしの映画と違って玄人っぽい、まるでベテランの監督の作品のようだと言います。
私はどうも北野映画は苦手。「あの頃いちばん静かな海」と「座頭市」は割と好きですが…元々あんまり観てません。
なんだろう…苦手な理由をうまく説明できませんが、強力に惹き付けられるものをあまり感じないのです。この映画もどこか物足りない。何故奥さんがあんなに苦労しても支え続けられるのか、今ひとつわかりませんでした。
それは、北野武自身が描いている絵が力不足というのもあると思います。
何でも自分でやらなくても良いと思うのですが、そこも海外で人気の理由のひとつなのでしょうか。
★「アキレスと亀」公式サイト
・アキレスと亀@映画生活
2008年09月21日
TOKYO!

世界の映画界をリードする3人の映画監督のオムニバス・ムービーです。
ミシェル・ゴンドリー(NY)「インテリア・デザイン」。
レオス・カラックス(パリ)「メルド」。
ホン・ジュノ(ソウル)「シェイキング東京」。
それぞれのちょっと不思議な“東京物語”。
3人の監督作品がそれぞれ好きという事もあるのでしょうが、楽しくて面白かったです。
東京が舞台だけど、それぞれの監督のお土地柄、外国人から見た東京のイメージがよく出ています。
特に好きだったのは「シェイキング東京」。10年間引きこもりの男(香川照之)と、ピザ配達の女の子(蒼井優)の物語。ロマンチックなのに、何気に色っぽい!
元YMOの3人(坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏)によるユニット、HASYMOの主題歌も印象的です。
★「TOKYO!」公式サイト
・TOKYO!@映画生活
2008年09月20日
パコと魔法の絵本

「パコと魔法の絵本」は後藤ひろひと作・G2演出の舞台が原作。「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の中島哲也が監督しています。
舞台は、ちょっと変わった患者さんやお医者さんらが集まった、とある病院。病院中の嫌われ者の頑固親父・大貫と、1日しか記憶を保てない少女・パコの物語。
パコの心に何かを残してあげたい。その一心で、大貫はパコの愛読する絵本をお芝居にして、みんなで演じます。
一見子供向きのようで、実は大人のための物語。
ハチャメチャな登場人物ばかりですが、彼らがそれぞれ抱えている問題や孤独は、現実の世界で生きている自分にも思い当たる所があります。
みんながパコのためにしていることは、実は自分のためにやっていること。そして、人間はひとりでは生きてはいけない。
シンプルなストーリーの中にも、人生の深いテーマが隠れています。
日々に追われて忘れてしまいそうな事に気づかせてくれる、なかなか素敵な映画でした。
パコを演じるアヤカ・ウィルソンが、イイ!
あの笑顔を向けられたら、自分の殻に閉じこもっていた大貫の頑な心も開くでしょう。単に可愛いだけではない、人を惹き付けるパワーを感じます。
ベテラン俳優陣もノリノリ。CGバリバリ全開の映画ながらも、まるで舞台の公演のようなライブ感が伝わってくるのが楽しい!
私は阿部サダヲのファンなので、狂言まわしのような出演ぶりが嬉しかったです。

・パコと魔法の絵本@映画生活
2008年09月15日
おくりびと

タイトルの「おくりびと」は亡くなった人を棺に納めるまでの仕事をする、納棺師(のうかんし)を意味しています。
戸惑いながらもこの仕事に就く事になった主人公が出会う様々な別れ…「死」を通じて、人として生きることや愛することの喜びを描いています。
お葬式のシーンでは、劇場で泣いている方が多かったと思います。生きていれば誰もが経験することですし…かくいう私も自分の家族のことを思い浮かべて、少し涙してしまいました。
でも、悲しくはなかった。逝く人を送る家族の愛情、また彼らに誠実に向き合って丁寧に仕事をする納棺師の姿が本当に優しく描かれていて、とても温かく幸福な気持ちになります。
本木雅弘演じる納棺師の手仕事に、思わず見とれてしまいました。
亡くなった方への敬意を忘れずに、元気な時の輝きを蘇らせて大切に送り出す為の作業。動きや所作が本当に美しくて感心。
その仕事ぶりを見れば、いかに大切で立派な職業なのか理解できるのですが、劇中では納棺師という仕事に偏見を持たれるというエピソードも。
「汚らわしい、恥ずかしい」という言葉が出てきますが、では本当に汚らわしい、恥ずかしい仕事とは何なのか…。仕事の意味を考えるにも良い映画かと思います。
★「おくりびと」公式サイト
・おくりびと@映画生活
2008年09月14日
グーグーだって猫である

「グーグーだって猫である」は大島弓子の自伝的エッセイ漫画が原作。吉祥寺を舞台に、天才漫画家・麻子と愛猫のグーグーが送る日々のエピソードの数々。
ストーリーの前半と後半の対比が衝撃的。最初はどこか童話のような穏やかな雰囲気に包まれているのに、物語の後半では生きていく上で直面する現実の厳しさが描かれています。
犬童さんの映画を観ると、よく何とも言えない複雑な思いがこみ上げて来ることがあります。
甘くて苦く、とても悲しかったりするのに、何だか幸福な気持ちにもなる…大袈裟な表現ですが“人生”を感じるのです。
キョンキョンはちょっと疲れた雰囲気が、逆に味が出ていて良かったです。グーグーも本当に可愛い猫でした。
それから今、無性に大島弓子の漫画が読みたくなっています!
映画を観て、久々にあの世界に浸りたくて…本を買おうか、漫画喫茶に行こうか迷い中です。
★「グーグーだって猫である」公式サイト
・グーグーだって猫である@映画生活
2008年09月13日
ひゃくはち

甲子園常連名門校である野球部を舞台に、二人の補欠部員の奮闘ぶりを描く青春スト−リー。
タイトルの「ひゃくはち」は野球ボールの縫い目の数であり、除夜の鐘の108の“煩悩”になぞった、彼らが直面する悩みや戸惑いも表現しています。
「高校野球」から大人が思い描くイメージからは程遠い彼らの日常。寮の屋上でタバコ吸ったり、ちょっとオシャレして女子大生とコンパしたりと、なかなか「ヤンチャ」なのですが、それでも共感してしまうのは、彼らの野球への思いが一途だから。
10代だからこそのがむしゃらさ、全力を傾けてやり抜こうとする姿には思わず胸が熱くなります。
野球部員を演じる若手俳優陣も初々しくて良かったですが、竹内力の鬼監督ぶりも必見!
エンドロール後の“おことわり”も見逃してはいけませんよ!!

・ひゃくはち@映画生活
2008年09月10日
パンダフルライフ

「パンダフルライフ」は、中国・四川省成都の研究施設や日本・和歌山県白浜アドベンチャーワールドで暮らすジャイアントパンダ達の一年を追ったドキュメンタリー。
パンダの出産・子育てなど、これまであまり知られていなかった暮らしぶりが描かれています。
双子を産んでもパンダは通常1匹しか育てないので、赤ちゃんをこっそり交換したり、想像妊娠をするパンダを優しく見守る研究施設の人々。中国に里帰りする兄弟パンダを涙ながらも見送るアドベンチャーワールドのスタッフ。
絶滅の危機にあるパンダを救うためには、こんな努力が日々積まれているのかと、懸命に働く姿を見ながら感心しました。
しかし、子パンダってどうしてあんなに可愛いのでしょう。子供同士で団子状に転がったり、木登りしてドテーンと落っこちる姿を見ているだけでもう、とろけそうな気分になります。
でも、猛獣なんですよね!よく見ると爪も歯も鋭いし、鋭い眼光だし。そのアンバランスさも、魅力の1つとも言えるのですが…。
パンダ好きな人には、是非観てほしい映画です。

・パンダフルライフ@映画生活
2008年09月07日
アクロス・ザ・ユニバース

舞台「ライオンキング」の演出、映画「フリーダ」の監督で知られるジュリー・テイモアが挑んだミュージカル映画。
ビートルズのナンバーをモチーフに、激動の60年代のNYで生きる若者達の姿を描いています。
主人公が、僕の心に住みついた女の子の話を聞いてくれるかい?と、回想する「ガール」から始まり、「ゲット・バック」を彷彿とさせる屋上ライブのシーン「愛こそはすべて」まで、ビートルズの名曲が目白押し!
この映画で改めてメロディは勿論、ストレートに愛を謳いあげ、時に辛辣にユーモラスな表現だったりもする彼らの歌の世界に引き込まれました。
世界がどんな時代や状況でも、やっぱり愛こそが平和を訴える一番の方法や〜ん!なんて気持ちにさせられます!
ミュージカルってやっぱり侮れない…!高揚して、軽い足取りで家路に着きました。
出演者の歌声も素晴らしい。U2のボノやジョー・コッカーも特別出演で歌声を聴かせてくれます。
★「アクロス・ザ・ユニバース」公式サイト
・アクロス・ザ・ユニバース@映画生活







