2008年08月25日
デトロイト・メタル・シティ

本当はポップな渋谷系ミュージシャンを目指しているのに、悪魔系デスメタルバンドのギターボーカルとして活躍する羽目になってしまう青年根岸君。
松山ケンイチ、なかなか似合っています!
観ているこちらが恥ずかしくなるような渋谷系青年と、白塗りで罵詈雑言を叫ぶヨハネ・クラウザーII世のギャップの狭間で悶々と苦悩する演技がいい!クラウザーさん、なんだかデーモン小暮閣下みたいですね。
ってか、モデルなのだろうか…。
他のキャストも楽しく、特に女社長に扮した松雪泰子のハジケっぷりは良かったです。「ヤッターマン」のドロンジョは、是非彼女に演じてほしかった…。
ジーン・シモンズの特別出演もちょっと嬉しい。そういえば子供の頃、KISSの白塗りメイクやあの長い舌がすごく怖かった事を、劇中でクラウザーさんを見て泣く子供のシーンで思い出しました。彼も本当は優しい人らしい…映画ではなんだか竹内力みたいですが。
笑いあり、涙あり、ライブあり。思いっきりコミカルで楽しめました。
★「デトロイト・メタル・シティ」公式サイト
・デトロイト・メタル・シティ@映画生活
2008年08月24日
2008年08月23日
ベガスの恋に勝つルール

失恋したばかりのジョイは、ラスベガスで出会ったジャックと酔った勢いで結婚。正気に戻った2人は離婚しようとしますが、ジャックポットで大金を当ててしまいます。お互いに賞金の所有権を主張する2人は、有利な離婚をしようとあらゆる画策を計りますが…。
キャメロン・ディアス十八番のラブ・コメディ。
ストーリー展開もラストも大体わかっているけれど、思った通りになった方が安心して観ていられる。なんだか、吉本新喜劇みたいですね。
思った以上の下ネタ満載ぶりにはちょっとビックリですが、キャメロンが演じるとイヤラシくなく、可愛らしい。
おバカを徹底的にチャーミングに演じるための知性と品位を、彼女は備えています。ここが36歳になってもラブ・コメの女王の座をキープできる理由なのでしょうね。
彼女の相手役のアシュトン・カッチャーも、なかなかキュート。
実生活で16歳年上のデミ・ムーアと結婚している彼にも、アラフォー世代の私としては興味津々です。
★「ベガスの恋に勝つルール」公式サイト
・ベガスの恋に勝つルール@映画生活
2008年08月16日
たみおのしあわせ

「たみおのしあわせ」は、とある郊外の町に住む父子が「結婚」という形での幸福を模索する姿を描いた物語。深夜放送ながらも人気のあったドラマ「時効警察」のオダギリジョーと麻生久美子が、結婚目前のカップルに扮しています。
二人は昨年同じ日に、それぞれ別のお相手と結婚を発表していました。
オダジョと麻生久美子が結婚したら、ドラマの延長みたいで面白いのに!などと勝手な事を考えていたのですが、その夢がこの映画で実現したわけです。
監督は「時効警察」にも出演していた岩松了。映画にも俳優としてチラッと出演、忌野清志郎との掛け合いのシーンは最高!
クスッと笑えるゆるーい雰囲気ながらも、人生の悲喜こもごもを感じさせる展開。
ラストは意味ありげで無さそうな、いや非常に重大な…?
もう一度最初から観直したい衝動に駆られます。
電車男チックな、オダジョのたみお。私が麻生久美子扮する瞳ちゃんならば、その眼鏡を外し、キスしてみたい!という妄想を抱かせます。
野暮ったい役柄でも、オダジョにはそんな匂いがするのですよ〜と書きながら、自分が恥ずかしくなりました。
★「たみおのしあわせ」公式サイト
・たみおのしあわせ@映画生活http://www.eigaseikatu.com/tb/tb?movie_id=21025
2008年08月15日
きみの友だち

重松清の同名小説を、寺島しのぶの主演で話題になった「ヴァイブレータ」の廣木隆一が監督しています。
「ヴァイブレータ」は大人の女性の繊細な感情を上手く表現していましたが、「きみの友だち」は10代の少女たちが主人公。
主演は石橋杏奈と北浦愛。北浦愛は「誰も知らない」に長女役で出演していた子です。成長した彼女の姿に驚く自分が寂しい…。
「転々」にも出演していた、吉高由里子の演技も良い雰囲気でした。
大人から見れば些細な出来事も、多感な年代を送る彼女たちにとっては、とても大切なこと。
誰もがかって抱いたことのあるのような想いや戸惑い、喜びや悲しみ。
そんなエピソードが時に微笑ましく、また切なく綴られています。
観た後で、じんわりと胸が温かくなるような感触。とても心地良かったです。
今この映画の主人公たちと同じ年頃の人にも、かって彼女たちと同じ年代だった大人にも、観てほしいと思える映画でした。
★「きみの友だち」公式サイト
・きみの友だち@映画生活
2008年08月12日
ダークナイト

新生「バットマン」シリーズ第2弾。
ティム・バートンの「バットマン」も好きだったし、前作の「バットマン・ビギンズ」も良かったけれど。でも、今作がシリーズ最高傑作!
テンポ良く飽きさせず、最後まで先の読めないストーリー展開には感服しました。
主演のクリスチャン・ベールはじめ、それぞれの俳優陣がとても個性豊かで素晴らしい。
しかし、ヒース・レジャーのジョーカーがあまりにも凄すぎる…。
あそこまで徹底的な狂気と悪を見せつけられると美学に感じるのです。
これまでは「ノー・カントリー」のハビエル・バルデムがマイ・最高最大の悪役でしたが、ヒースのジョーカーが王座奪回!
グシャグシャズタボロな格好なのに、少し色気もあったりするのだな〜。
でも、これが遺作になるなんて…!
シド・ビシャスをジョーカーの役作りのヒントにしたという話を聞きましたが、生き急ぐところまで一緒とは…哀しすぎます。
★「ダークナイト」公式サイト
・ダークナイト@映画生活
2008年08月09日
闇の子供たち

「闇の子供たち」は「血と骨」等で知られる梁石日の原作。
タイの裏社会で日常的に行なわれている幼児売買春・人身売買という衝撃的な内容に、阪本順治が映画化。
臓器売買という非人道的な問題、また子どもたちを救おうとする新聞記者やNGO職員などの日本人たちが辿る、それぞれの運命を描いています。
思わず目を背けたくなる程の描写が多く、観ているのが苦痛にすら感じますが、逃げずに受け止めて考える事を観る側にも要求していると、私は思いました。
勿論この映画はフィクションですが、同じような出来事は現実に起きている。「これが現実で、我々が知らないだけだ。」といった台詞が、重く胸にのしかかります。
阪本順治は本当に真面目で誠実な方なのだと思います。
色んなテーマの作品を手がけていますが、決してその作品を作る意味・伝えるべき事から逃げずに立ち向い、切り込んでいく。
その強さが阪本作品の大きな魅力であり、私は彼の映画をできるだけ観続けたいと思うのです。

・闇の子供たち@映画生活








