2008年07月30日
百万円と苦虫女
2008年07月27日
2008年07月26日
崖の上のポニョ

スタジオジプリ・宮崎駿の待望の最新作。
人間になりたいと願うさかなの子ポニョと5歳の少年・宗介との交流を描きます。
表情や動きが愛らしいポニョや魅力的な登場人物たち。まるで絵本のように美しく、時にダイナミックでちょっぴり怖い「海」の表現など、見どころはいっぱいです。
あまりにしっかりした良い子な宗介が、ちょっと出来過ぎてる気もしますが…。
最近の宮崎作品の様な壮大な感動作品といった感じではなく、ラストも結構あっさり。
でも、充分楽しめる面白い作品です。
ただ、野暮な話ですが…。
随所のシーンで過去の宮崎作品を連想し、頭のどこかで比較する自分がいたのです。
劇場に来ていた小さな子どものようには、新しい喜びを発見できない自分が、少し淋しく悲しかったのでした。
★「崖の上のポニョ」公式サイト
・崖の上のポニョ@映画生活
2008年07月19日
カメレオン

詐欺グループを率いて金を稼ぐ伍郎。ある組織による拉致事件を目撃したのを境に、仲間たちが殺され、伍郎も組織との戦いを強いられていきます。
今は亡き松田優作のために書かれた脚本を藤原竜也主演で阪本順治が映画化。
優作も大好きで、阪本さんの映画も前からファンだったので、期待していたのですが…。
チラシに「激しく壮絶なクライムアクション」って書いてあるけど、それはどうかなあ?
仲間が次々と消えていくシーンでは「いつ来るか?!」と身構えていたのですが、そんな直接的な描写は皆無、組織への復讐シーンもイマイチ単調。
クライマックスの国会のシーンは結構好きでしたが。
優作のために書かれた脚本ということで、彼の数々の映画を連想して、もっと激しい内容を想像していたのだけど…。優作が活躍した70・80年代の映画の雰囲気を引きずっている割には時代特有の良さは出せず、現代の感覚ともどこかズレていて、中途半端な印象でした。
藤原竜也。舞台を何度か観たことがあります。次々に変わる表情が魅力的でした。
そういう意味でもこの「カメレオン」の役にピッタリの筈ですが、彼の魅力を充分に活かしきれていない気がして残念です。
★「カメレオン」公式サイト
・カメレオン@映画生活
2008年07月18日
純喫茶磯辺

「純喫茶磯辺」は、冴えない中年男としっかり者の娘の物語。
親子が開いた喫茶店を舞台に、不器用な男女が繰り広げるおかしくもちょっぴり切ない人間模様。
特にドラマティックな展開もなく地味なストーリーですが、この映画の主人公たち同様どこか憎めず、観終わった後に、ほんわかした気分になる映画でした。
喫茶店の店主・裕次郎に扮するのは雨上がり決死隊の宮迫博之。行き当たりばったりだけど憎めないダメ親父はハマリ役です。
娘の咲子に仲里依紗。彼女のことをよく知らなかったのですが、アニメーション映画「時をかける少女」の主人公・真琴の声を演じていたのですね!
10代の女の子らしい、めまぐるしく変わる表情や父親に向ける複雑な心情を好演。もしかしたら今後大化けするかも…そんな期待を抱かせます。
また裕次郎が恋するバイトのウェイトレスに、私が大好きな麻生久美子。彼女、この映画でもイイ味出しています。“萌え”な制服姿も見物ですよ!
ラストに流れるクレイジーケンバンドの歌「男の滑走路」もイイネ!
★「純喫茶磯辺」公式サイト
・純喫茶磯辺@映画生活
2008年07月16日
クライマーズ・ハイ

「クライマーズ・ハイ」は横山秀夫の同名小説が原作。
1985年の日航機墜落事故取材を巡って奔走する地元の新聞記者たちの姿を描いています。
NHKのドラマ版がなかなかの出来だっただけに、この映画版と比較しがちですが、こちらも素晴らしい出来でした。
未曾有の大事故を前に、どこまで真実を伝えられるのか。
妬みや苛立ちが飛び交い、混乱する社内、加熱していく報道合戦の緊張感。
そんな中でも新聞記者としての使命感と正義感を貫こうとする記者たちの姿は、映画を観た後も深く心に残ります。
主演の堤真一も良いですが、私は事故現場を取材する記者を演じた堺雅人の熱演がとりわけ良かったです。
特に事故の犠牲者が残したメモを読むシーンは感動的。落ち着いていながらも、熱さを感じさせる声のトーンが素晴らしい。ジーンと来ました。
★「クライマーズ・ハイ」公式サイト
・クライマーズ・ハイ@映画生活
2008年07月12日
ぼくの大切なともだち

「君には友人はひとりもいない」と知人たちから告げられ、大ショックを受けるフランソワ。
オークションの戦利品を代償に、10日後に親友を紹介すると賭けをした彼は、人なつこいタクシー運転手ブリュノに近付き、友人作りのコツを学ぼうとします。
「君の葬式に出る友人はひとりもいない」…!
本人に面と向かってこんな酷いことを言うなんて、フランス人って意地悪…。でも、心の中で思っていても口に出さない日本人の方がよっぽどひどいのかも知れない。これをきっかけに主人公のフランソワは、自分自身と向き合い、人を思い合える喜びを知るのだから。
KYなフランソワと、心に傷を持つブリュノの行動と会話に大笑いしながらも、ふと心に湧く疑問。
「でも、本当は私にも友だちっているんだろうか?」
今まで生きてきた中で出会った「友だち」の顔を思い浮かべる…友だちという関係って、かなりあやふやなものですね。
だからこそ、本当に大切な人は思いやりたいし、思っていてほしい。そんな事を考えさせられます。
映画の中で出てくる「星の王子さま」の文章が印象的。
引用したパトリス・ルコントはやはりセンスの良い人だなと感心しました。
★「ぼくの大切なともだち」公式サイト
・ぼくの大切なともだち@映画生活
2008年07月11日
ぐるりのこと。

「ハッシュ!」の橋口亮輔監督の6年ぶりの新作は、ある夫婦の物語。
子供の死という予期せぬ悲劇に見舞われてしまった法廷画家のカナオ。妻の翔子は、心のバランスを崩してしまいますが、カナオは強い愛情で支えていくのでした。
ふたりが共にたどる10年間の日々を、舞台となる90年代の社会と照らし合わせて描いています。
映画の夫婦の10年間は、そのまま私の10年間につながります。
生まれてきた世代も、人生の節目となる出来事も重なっていることもあります。でもその事以上に、この映画の主人公たちが願う幸福のかたち、当たり前の日々を大切に生きたいと願う思いに、深く共感を覚えてしまうのです。
自分自身にも、周りの大切なひとたちにも、私は誠実に大切に生きて来れた10年間だったかなあ…観た後も時々そんなことを思ったりして。
リリー・フランキーと木村多江は、本当の夫婦に見えました。日々の何気ない会話や仕草、波風のように時々起こる小さな危機。とても自然で微笑ましい。
ほとんど素で演じていると思われるリリーさんがこの映画で、ますます好きになりました。
もちろんメディアでしか彼の事を知りませんが、この人は信用できると思います。
★「ぐるりのこと。」公式サイト
・ぐるりのこと。@映画生活
2008年07月05日
西の魔女が死んだ

「西の魔女が死んだ」は、同名の名作児童文学を映画化。
中学校に通うのが苦痛になった少女まいが、“西の魔女”と呼ばれる不思議な雰囲気のおばあちゃんと過ごしたひと夏の物語。
最近映画を観ながら、自分に起きた出来事を振り返ってしまうことが多いです。
ラストは、まいのように後悔を残してしまうような出来事が私にもあったので、そのことを思い出して切なくなり、泣きそうになりました。
楽しい・きれいな部分だけでなく、苦いエピソードも正面から向き合って描き、そして過剰にドラマチックすぎない所に共感と好感が持てます。
可愛らしくユニークながらも、まいに生きる力を授けていくおばあちゃんは本当に素敵でした。その姿はどこか、ターシャ・テューダーを思い起こさせます。
そして、美しい自然に囲まれたおばあちゃんの家も素晴らしい。まるで美しい絵本のようでした。
夏休みの間、この家は一般公開されるそうです。行ってみたいとも思うのですが、映画の中のイメージに留めておいた方が良いかも知れませんね…。
★「西の魔女が死んだ」公式サイト
・西の魔女が死んだ@映画生活









