2008年07月11日
ぐるりのこと。

「ハッシュ!」の橋口亮輔監督の6年ぶりの新作は、ある夫婦の物語。
子供の死という予期せぬ悲劇に見舞われてしまった法廷画家のカナオ。妻の翔子は、心のバランスを崩してしまいますが、カナオは強い愛情で支えていくのでした。
ふたりが共にたどる10年間の日々を、舞台となる90年代の社会と照らし合わせて描いています。
映画の夫婦の10年間は、そのまま私の10年間につながります。
生まれてきた世代も、人生の節目となる出来事も重なっていることもあります。でもその事以上に、この映画の主人公たちが願う幸福のかたち、当たり前の日々を大切に生きたいと願う思いに、深く共感を覚えてしまうのです。
自分自身にも、周りの大切なひとたちにも、私は誠実に大切に生きて来れた10年間だったかなあ…観た後も時々そんなことを思ったりして。
リリー・フランキーと木村多江は、本当の夫婦に見えました。日々の何気ない会話や仕草、波風のように時々起こる小さな危機。とても自然で微笑ましい。
ほとんど素で演じていると思われるリリーさんがこの映画で、ますます好きになりました。
もちろんメディアでしか彼の事を知りませんが、この人は信用できると思います。
★「ぐるりのこと。」公式サイト
・ぐるりのこと。@映画生活







