2007年09月27日
めがね

「めがね」の舞台は、南の海辺の小さな町。観光客としてやってきた主人公タエコと海辺の宿の人々の交流を描いています。
といっても、どこへ行くのでもなく、何か起こるわけでもない。ただ、「たそがれる」(リラックスする)だけなのです。
画面いっぱいの海。ゆるやかな日差しと、静かな波の音。
一瞬のようで永遠に続くような、上映時間106分。
けれども、観ているあいだ全然退屈ではなく、とても心地良い流れの中にいるような気分になりました。
そして、この映画で特に印象的だったのは、宿の常連客役のもたいまさこ。
こんなにカッコイイなんて!
彼女抜きでこの映画は成立できないほどの、存在感。
あずきを煮詰めているシーン、
「大切なのは焦らないこと。焦らなければいつかきっと…。」
彼女だから言える、含みのあるこの台詞。いいなあ…。
どうやら観ていた私も、タエコのように「たそがれた」ようです。
このブログを読まれた方も、「めがね」を観る時は携帯電話をオフにして、しばし日常を忘れ、たそがれて下さいね…。
★「めがね」公式サイトへ
・めがね@映画生活
2007年09月25日
酔いどれ詩人になるまえに

ショーン・ペンやトム・ウェイツ、U2のボノなどからリスペクトされるなど、カルト的人気を誇る作家、チャールズ・ブコウスキー。
彼の自伝的小説「勝手に生きろ!
売れない詩や小説を送り続けながら、その場しのぎの仕事を渡り歩く男、ヘンリー・チナスキー。
なじみのバーで出会ったジャンという女と暮らし始めても、酒とセックスばかりのその日暮らしの毎日。
けれども、いつも心の中には沸き上がる言葉があり、それは太陽の光のように、彼を温かく照らすのでした…。
まさに“酔いどれ日記”。こんな人を負け犬と呼ぶのかも知れません。
でも全く悲壮感はありません。むしろ清々しく感じれるほど。
それは彼が酒に酔っても、自分に酔ってはいないからでしょうね。
他のことには怠惰でも、自分の使命には徹底的に忠実な生活…。私には到底できませんが、心のどこかで憧れる所があるのかも。
チナスキーを演じるマット・ディロン。彼以外この役が考えられないほどに、似合っていました。
酔いどれぶりやだらしなさといい、リアルで、なおかつどこか憎めないユーモラスな男を、魅力的に演じています。
観終わった直後より、後からじわーっと深く感じるものがある、まさに二日酔いのような映画です。
★「酔いどれ詩人になるまえに」公式サイト
・酔いどれ詩人になるまえに@映画生活
2007年09月23日
プラネット・テラー in グラインドハウス

「デスペラード」「シンシティ」などでおなじみのロバート・ロドリゲスの新作は、奇抜なヒロインが活躍するSFアクション・ホラー。
ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ
思わず声をあげそうな
描写もありますが、お色気もユーモアもたっぷり。私は、彼の96年度作品「フロム・ダスク・ティル・ドーン
なんてったって、ローズ・マッゴーワン扮するチェリーがイイ!
失った片足の代わりに装着されたマシンガンをブッ放す姿は格好良くもセクシー!!
ラストの彼女は「ターミーネーター」のサラ・コナーをちょっぴり彷彿…。
そういえば、この映画で久しぶりにマイケル・ビーンを見ました!
「ターミーネーター」でヒロインを守る姿がとても素敵だった彼ですが、かなり老けていたのでショック…。でも兄貴役の人とコンビでエエ味出していましたよ〜。
ここでも出演のクエンティン・タランティーノも素敵!!
彼はいつも気色悪い役をわざわざもらって、嬉々と演じていそうな所が、たまらない!!

メッチャ楽しめるオススメ映画ですよ!
★プラネット・テラー in グラインドハウス公式サイト
・プラネット・テラー in グラインドハウス@映画生活
2007年09月21日
「めがね」のおまけ

「めがね」がいよいよ明日から全国ロードショーされます。
荻上直子監督、小林聡美主演「かもめ食堂」のコンビが再び送る、おかしくもせつないヒューマン・ストーリー。
との事ですが…どうなのかな?
「かもめ食堂」がお気に入りの私としては、あまり期待をしないで観たいと思っています。
“二番煎じ”みたいな感じだとガッカリするしなあ…。
とか言いながらも、梅田ガーデンシネマで前売り券を購入。
特典のマグネットをもらいました。イラストは桜沢エリカさん。
木製でなかなかイイ感じです。
23日には関西でも、監督の荻上直子、出演者の小林聡美、市川実日子、もたいまさこの舞台挨拶が予定されています。
見たい…!!特に市川実日子が。
しかし、昨年の「かもめ食堂」の2回の舞台挨拶で、結局予定人数に入れなかったトラウマ持ちの私は、多分行かないな…。
★映画「めがね」公式サイト
2007年09月20日
不完全なふたり

マリーとニコラは結婚生活15年間になる夫婦。友達の結婚式のためにパリにやって来ました。
友人たちから“理想のカップル”として見られる二人でしたが、実は離婚寸前の状態。
二人は、パリ滞在中の間にも口論を繰り返します。
この口論のシーンが、痛々しい。
女性はとても感情的になり、自分の意志とは裏腹にひどい言葉を口にしてしまいます。対する男性はロクに答えない。
二人のこれまでの経緯は一切出てきませんが、多分色々あったのでしょうね…切ない。
監督は、日本人の諏訪敦彦という事もあるのでしょうか。フランス人のカップルの物語ですが、随時にどこか日本的なニュアンスが感じられます。
かくいう私も、結婚生活5年目の子無し妻なので、この奥さんの気持ちはちょっぴりわかる気もします。ケンカの仕方もどこか似ているし。
観ながら、自分たち夫婦の10年後をふと考えてみたりして。
けれども、劇中の台詞にもありますが、未来のことは誰にもわからないのですよね。
例えば夫婦のこれからも。
だからこそ、何気ない毎日を懸命に生きて、相手を思いやることを大事にしなければ…なんて、ラストシーンを観ながら思ったのでした。
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2007年09月18日
スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

三池崇史監督、全編英語での和製西部劇!!
壇ノ浦の戦いから数百年後、とある山あいの寒村。
伝説の埋蔵金を探し求めてきた源氏ギャングと平家ギャング、そして村にやってきた謎のスゴ腕ガンマンによる、熱い戦いが繰り広げられます。
タイトルの“スキヤキ”のように、色んな映画の醍醐味を感じる、娯楽大作と呼べる映画。
色んな意味で躊躇なく突き抜けた表現に、観ていて快感を覚えます。
三池崇史のこの映像感覚は、彼の盟友クエンティン・タランティーノの映画に通じるものがあるような…。
そのタランティーノも友情出演。なかなかイイ味出していますが、この映画の出演俳優陣、皆それぞれ持ち味を発揮していて素晴らしい!!
私は特に、桃井かおりと伊勢谷友介にシビレましたね!
桃井かおりは貫禄と気品を感じましたよ〜。メッチャ格好良くてホレボレ!!
伊勢谷友介は、あの眼ヂカラと口角がキュッと上がった、冷淡そうな唇がね…
。今までの出演作品で一番“華”があったかも…綺麗
。エンドロールで流れる、北島三郎の主題歌もシブい…!今年の紅白で歌ってほしいな♪
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2007年09月16日
ミス・ポター

1902年のイギリス。封建的な社会の中、アーティストとして生きることを目指す女性、ビアトリクス・ポター。
出版会社の編集者ノーマン・ウォーンの理解とバックアップに支えられ、絵本「ピーターラビットのおはなし」を完成させます。
やがて彼女はノーマンと恋におち、ふたりは生涯を誓い合います。
しかし、初めての恋は美しい思い出だけを残して、突然消えてしまうのでした…。
私も小さい頃から、ピーターラビットのシリーズが大好きでした。小さな絵本の中の可愛らしい動物たちの生き生きとした姿は、今でも心を躍らせます。
映画を見て、この魅力的なシリーズの秘密が、ちょっぴりわかった気がしました。
幼い頃からの夢を持ち続け、その創造力を童話へと昇華させるポター。辛い体験をしても、その悲しみから救ってくれた豊かな自然を守ろうと決意します。
彼女の情熱や夢がいっぱい絵本には詰まっていて、だからこそ出版から100年を過ぎた今も、色あせる事なく魅力的なのですね。
彼女が守り抜き、現在のナショナル・トラストに受け継がれた湖水地方の壮大な自然の美しさが素晴らしい!
また、時折絵の中から飛び出すピーターラビットたちの演技もキュート!
ピーターラビットのファンは必見の映画です。
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2007年09月13日
イタリア的、恋愛マニュアル

「イタリア的、恋愛マニュアル」は、恋、危機、浮気、別離と、誰もが経験するであろう“恋愛”の瞬間の数々を、ある男女4組の姿を通して描いたオムニバス映画です。
若い男女、トンマーゾとジュリアの出会いと恋から始まり、妻に捨てられた小児科医ゴッフレードの新しい出会いまで、世代も立場も違うカップル達がどこかで微妙に絡み合いながら、それぞれの恋愛エピソードが展開していきます。
時に楽しくコミカルに、時にしんみりと。彼らが自分の人生・愛と悪戦苦闘する姿は観ている私にも、どこか思い当たる所もあり、さわやかな余韻を残してくれました。
★「イタリア的、恋愛マニュアル」公式サイト
・イタリア的、恋愛マニュアル@映画生活
2007年09月06日
ショートバス

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ニューヨークで暮らす7人の男女の“愛と性”の物語です。
タイトルの“ショートバス”は彼らが集うサロンの名前。そこでは誰もがそれぞれに“自分に足りない何か”を探し、思いのままに愛を求めています。
しかし、本当に思いのままでしたね…冒頭の10数分の自慰行為や激しいセックスシーン、このサロンの中での行為といい、日常茶飯時のようにセックスだらけですが!!
全然イヤラシイ感じはしませんでした。
物語の男女が抱えている思いや悩みは、なんとなく自分にも思い当たるところもあるのですが…おそらく私のセックスに対する感覚や価値観が微妙に違うのだろうか、どこか私の中でしっくり来なかったです。
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の方がビビッと来るものがあり、大好きな映画のひとつになった私としては、ちょっと期待外れだったかも…。
“愛と性”がテーマの映画なので観た後の会話を考えると、一緒に観る人は選んだ方が良いかと思います。
ちなみに私は、学生時代からの映画好きの同性の友人と観ましたが、結構盛り上がりました。
★「ショートバス」公式サイト
・ショートバス@映画生活
2007年09月02日
デス・プルーフ in グラインドハウス

もう10年以上も前の出来事。
知り合ってちょっとイイ感じになった男性に、オススメの映画を聞かれた私は「パルプ・フィクション
「こんな下品で悪趣味な映画、最低!!!」とケチョンケチョンにけなされてしまいました。
当時は、薦めた私がまるで人格を否定されたかのような気分になって、相当ヘコみましたよ…
。あれ以来、人にオススメ映画とか聞かれても、無難な返事で流すことが多かった私。
でも、このクエンティン・タランティーノの最新作は絶対に外せません!
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