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若かりし頃、『ダーククリスタル』のヒロイン(写真)に似ているとよく言われました…。身長はホビット族並みです。
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2007年03月29日

アルゼンチンババア

アルゼンチンババア

母が亡くなったその日に父も失踪?!とんでもない事態に直面してしまった、17歳の高校生みつこ。
半年後に発見された父は「アルゼンチンババア」と呼ばれる奇妙な女性と暮らしていました!みつこは2人が住む、廃墟のような屋敷に乗り込んでいきますが…。

よしもとばななの原作を読んだのは3年くらい前でした。
大事な人を失った者同士がいたわり合い、やがて愛し合いそして家族になっていく過程に胸を打たれて読み終えた時、通勤電車の中なのに思わず泣いてしまったことを憶えています。

映画ですが…原作と比較するのも酷ですが、小説はみつこの語り口調で書かれていて、彼女の「アルゼンチンババア」ことユリや、父に対する思いの変化がとてもよくわかるのですが、映画では表現できていないように感じました。
みつこ達が本当の家族へと変化していく過程がなんだか雑に描かれていて、どうして彼らの周りの人達も納得していくのかも、腑に落ちないんですよね。

堀北真希は可愛かったです。今の制服はブレザーが主流ですが、彼女はセーラー服姿がとても似合っていました。古風なイメージですよね、彼女って。ちょっと寂しげな表情がいいんですよね。

鈴木京香のユリは、頑張ったと思うのですがやっぱり彼女では無理があったと思います。
まずユリは日本人ではないのですよね。ペドロ・アルモドバルの映画に出てくるような女性のイメージかなと思いますが、純和風なイメージの彼女では厳しい!!でも日本語を話す南米系の女優もいないもんね…。
役所広司のお父さんも、ただのダメ男にしか見えなかったです。残念…。

ラストに流れるタテタカコの歌がとても印象的でした。彼女の歌が原作のイメージに一番近かった気がします。小松亮太のバンドネオンも良かったです。

「アルゼンチンババア」公式サイト

「アルゼンチンババア」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

アルゼンチンババア@映画生活

  

Posted by アベッチ at 17:25Comments(4)TrackBack(7)家族・人間関係

2007年03月27日

植木等

俳優であり、バンド・クレイジーキャッツのメンバーだった植木等さんが亡くなられました。80歳でした。
つい先ほどこの訃報を知りました。
青島幸男さんの告別式のニュースで植木さんを見た時、体調を崩されているのかなとは思いましたが…まるで後を追われる様に逝かれてしまって、でもまだ信じられないです。

私にとって、クレイジーキャッツは特別なバンドでした。
全盛期にまだ私は生まれていないので追体験ですが、東宝映画の無責任シリーズや「スーダラ節」などの大ヒット曲の数々は、とても新鮮で衝撃的でした。
特に植木さんは、あのスマートないでたちの奥に過激さを潜ませていて、すごくカッコよくて憧れの人だったのです。

もう悲しくて、これ以上言葉が見つからないです。
天国で青島さんや先に逝ってしまったクレイジーのメンバーと会えていますように…。

【追記】
昨晩、植木さんの追悼番組で「日本一のホラ吹き男」を観ました。
改めて植木さんの演じたキャラクターの面白さを実感。あの動き、声…そして過激なまでの適当さとお調子者、なのに憎めない愛すべき男!!
これを機会にというのも寂しいですが、他の映画も観直したいと思っています。  

Posted by アベッチ at 21:41Comments(0)TrackBack(2)俳優

2007年03月25日

ホリデイ

ホリデイ

ハリウッドに住む女社長アマンダと、ロンドン郊外に住む新聞記者アイリスは同時期に失恋します。
ネットで知り合った二人は、冬の休暇中に互いの住む家を交換する「ホーム・エクスチェンジ」を実行!
新天地でリフレッシュする彼女達に訪れる新しい出会いは…。

確かにそんな都合の良い展開!と思う所アリなのですが、主演のキャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットの生き生きした演技や、それぞれの旅先で出会うひとたちとのユニークかつほほえましいエピソードが多少の無理も忘れさせます。
ふたりのそれぞれのストーリーが展開していき、最後にシンクロする見せ方のうまさに感心!

ジュード・ロウとジャック・ブラック。ふたりとも「オットコ前」でシビレました。しかし前の恋人、あまりにもヒドすぎ…特にケイトの彼は人として許せない!
私も観ながらプンプン怒ってしまいましたが、この元カレとの対比が観客をより深く、映画の中へと感情移入させていくのですね。

ビデオ店でのシーン、ジャック・ブラックって前田健に似てると思いました…ほんの少しですが。
あと、ケイトが朝起きた時に目覚まし代わりに聞いていた曲…ダイノジのおおちのエアギター世界選手権優勝の曲じゃないのーと、思っていたらケイトが曲に合わせてギターのまねをしたので、メチャ大笑いしてしまいました。

最後は、とてもラブリーなハッピー・エンド!
出てくる人みんながハッピーになれる映画って素敵やん!ええ話じゃないの!!
しみじみと良い気持ちになれましたよー。
映画の季節は冬ですが、春にピッタリのロマンティックなストーリー!
イチオシです!!

「ホリデイ」公式サイト

「ホリデイ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

ホリデイ@映画生活

  

Posted by アベッチ at 18:22Comments(2)TrackBack(11) ラブ・ストーリー

2007年03月24日

NARA:奈良美智との旅の記録

NARA:奈良美智との旅の記録

美術家・奈良美智。
今や日本だけでなく世界中で、彼の描く絵の女の子たちは人気者になっています。

この映画は、アシスタントもつけずひとりでの創作を続けて来た奈良さんが、クリエイティブユニットgrafと共に、大規模な展覧会プロジェクトに向けての共同作業の軌跡を追ったドキュメンタリーです。
ソウル、横浜、ニューヨーク、大阪、ロンドン、バンコク、そして青森での展覧会「A to Z」へと…プロジェクトのための旅は続きます。

映画には、作品の創作風景も収められていて、奈良さんの作品の魅力や彼自身のパーソナリティも垣間見えてきたり、奈良さんをはじめ、grafのメンバーたちの思いや情熱が、プロジェクトの進行風景と共に強く見えていきます。

映画を観ていた私も、一緒に旅をしているような錯覚に陥り、ラストには何かしら胸にこみあげてくる様な気持ちになりました。
この展覧会に行けなかったのはすごく残念ですが、この映画で追体験ができたように思えて、とても嬉しいです。

「NARA:奈良美智との旅の記録 」公式サイト

「NARA:奈良美智との旅の記録」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

NARA:奈良美智との旅の記録@映画生活

  

Posted by アベッチ at 13:11Comments(0)TrackBack(2)ドキュメンタリー

2007年03月23日

ナイト ミュージアム

ナイト ミュージアム

理屈抜きに面白い映画でした!!
夜の博物館というだけで、なんだかドキドキワクワクしますよね!
その期待を裏切らず、博物館の標本や蝋人形たちが個性豊かに立ち振る舞う姿は、とても楽しくて自然とストーリーの中へ入り込める展開になっています。

主人公を演じるベン・スティラーもいいですね!
何とも言いがたい顔立ちの彼ですが、息子の信頼を得る為に、博物館の夜の仲間達とドタバタ奮闘する様子には爆笑しながらも共感し、最後は心の中で応援していましたよ!
「メリーに首ったけ」「ミート・ザ・ペアレンツ」などのお下劣な彼も大好きですが、このちょっとダメなパパぶりにも良かったです。
ノー・クレジットで出演しているオーウェン・ウィルソンもいいですよ!!

ひとつ、気に入らない所を挙げるなら、息子役の男の顔立ちがちょっと苦手…。
大人びた、賢そうな感じがベン・スティラーの子供ってイメージではない気がしました。
もちょっとハジケた感じか、ちょっと間抜けな雰囲気が良かった気がしますが、それは私の好みですけどね。

「ナイト ミュージアム」公式サイト

「ナイト ミュージアム(字幕版)」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

ナイト・ミュージアム@映画生活  

Posted by アベッチ at 10:42Comments(0)TrackBack(4)ファンタジー

2007年03月22日

今宵、フィッツジェラルド劇場で

今宵、フィッツジェラルド劇場で

ラジオ局が買収され、打ち切りの決まった音楽番組の公開録画ショーの舞台裏での群像劇。
この映画は、2006年11月に亡くなったロバート・アルトマンの遺作になります。
ファンの間では賛否両論のようですが、私は楽しく観ることができました。

アルトマンは、この映画が遺作になるのだろうと覚悟していたのでしょうか…。
楽しいステージの裏側には、死の影が終始チラつきます。
劇中での「老人の死は悲劇ではない」という台詞が、胸に沁みたなー。

メリル・ストリープの「プラダを着た悪魔」の編集長とは180度違う、田舎臭いカントリー歌手ぶりの素晴らしいこと!
楽屋で着替えの途中でブラジャーがチラ見えするシーンが、たまらなくオバちゃんっぽくてリアル。あんなニュアンスは、彼女だからこそ出せるんですよね…。

彼女の歌も思った以上に素晴らしいものでしたが、他の俳優達の歌の競演も楽しいものになっています。
ハリウッドスターのエンターティメント性に関しての完璧な演技には感服しますね。ぜひ劇場でライブ感を味わってほしい作品です。

★「今宵、フィッツジェラルド劇場で」公式サイト

「今宵、フィッツジェラルド劇場で」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

今宵、フィッツジェラルド劇場で@映画生活

  

Posted by アベッチ at 23:46Comments(2)TrackBack(1)音楽・ミュージカル

2007年03月21日

リンダ リンダ リンダ

リンダ リンダ リンダ

高校生活最後の文化祭で、ブルーハーツのコピーをやることになったボーカル不在のガールズバンド。
彼女達が声をかけたのは韓国からの留学生?!

「松ヶ根乱射事件」の後に、この映画が久々に観たくなりました。
山下敦弘が描く10代の女の子たちの青春の1コマ。山下作品らしく、特に劇的な展開もなく淡々とストーリーは進行していきますが、かえってリアルさが感じられました。
憎めないダメ男たちも良いですが、この“ザ・パーランマウム”のメンバー達の愛くるしさも見逃せません!

ペ・ドゥナの歌声がとてもブルーハーツの歌に合っています。今日は観ながら一緒に大声で歌ってしまいました。
ラストの文化祭のシーン、大雨の中を遅刻しながらも舞台に立った彼女たちは、「リンダ リンダ リンダ」の歌詞・ドブネズミのようにフレームに収まりきれない美しさがあるのでした!

当時まだ有名ではない松山ケンイチや小出恵介がチラッと出ていたり、この映画のあとにメジャーデビューした湯川潮音の歌声も聞けたりするのも面白いです。

「リンダ リンダ リンダ」公式サイト

リンダ リンダ リンダ@映画生活

  

Posted by アベッチ at 00:16Comments(0)TrackBack(1)青春!

2007年03月18日

松ヶ根乱射事件

松ヶ根乱射事件

1990年代初頭。雪ばかりが降る片田舎町、松ヶ根。
ある日、訳アリそうな怪しいカップルがこの町へやってきます。
ひき逃げ、金塊、ゆすり、床屋の娘の妊娠…彼らの来訪をきっかけに、この町のバランスは微妙に崩れていき、それをきっかけに警察官・光太郎の穏やかだった日常は揺らいていくのでした。

山下敦弘監督の待望の新作は「負」のスパイラルが巻き起こす、怖いけどおかしい、悲惨なのにほのぼのした物語!

出てくる登場人物みんなが、どこかしら変で…だらしなかったり、ズルかったりするひとたちです。
でも観ていて不思議と嫌な気持ちにならず、かえってどこか共感すら感じさせてしまうところが、山下作品の魅力なのかな。

すべての人に薦められる映画ではありません。
大絶賛の嵐か、激しい怒号、もしくは居眠り。観る人によって評価が分かれるでしょう。
けれども、従来の日本映画と違った刺激を求める人にはぜひ観てほしい、クセになる映画なのです。

主演の新井浩文をはじめ、三浦友和、木村祐一などダメダメパワー演技全開!!
新井浩文ってどこか、演技のスタイルが浅野忠信に似ている気がしますが、現実味をより強く感じさせて、好感が持てます。
他の登場人物も、みんな役柄と顔立ちや雰囲気がぴったりマッチしていて、キャスティングの巧さに感心しました。
ボアダムズのエンディング曲も映画にピッタリ!最高!!

「松ヶ根乱射事件」公式サイト

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松ヶ根乱射事件@映画生活

  

Posted by アベッチ at 10:54Comments(0)TrackBack(3)家族・人間関係

2007年03月14日

ラストキング・オブ・スコットランド

ラストキング・オブ・スコットランド

1970年代のアフリカ、ウガンダに君臨した独裁者イディ・アミンの人物像を、側近として仕えたスコットランドの青年医師ニコラスの視点から描いた作品です。

子供の頃に「食人大統領アミン」という映画がありました。私は予告編だけ観ましたが、あまりにショッキングな映像のオンパレードだったことを憶えています(実際はさほどひどい描写ではないらしい。今観ると結構バカバカしいのかも…?)。

この映画でも、もしかして人を食べるの?と、超アホアホな事を考えていた私。しかし実際に人を食べなくても、それに匹敵する恐怖政治ですね。
世の中には天災や事故、病気など怖い出来事は沢山ありますが、人間の憎悪ほど恐ろしいものはないのではと思う程に凄惨です。
私は映画の前に、タコライス定食を食べましたが、観る前で良かった…ちょっとオーバーですが、観た後は肉類は控えた方がいいですよ!

「バード」「クライング・ゲーム」「ゴースト・ドッグ」等でおなじみ、フォレスト・ウィテカーがアミンを演じるというのが、かなり意外だったのですが…実際に観てみると、逆に彼だからこそ演じられたキャラクターなのかなと感心しました。
人懐っこい笑顔の裏に隠れた非情な残忍性。最高権力を握った者だけが知る孤独、妄想、恐怖。
観ながら軽ーく織田信長を連想してしまいました(信長はここまで暴君ではないと思いますが)。
アカデミー主演男優賞受賞も納得!
でも、彼って笑福亭鶴瓶にどことなく似てないですか…?

ニコラスを演じるジェームズ・マカヴォイも、傲慢且つ軟弱な青二才ぶりを発揮。フォレスト・ウィテカーに劣らない熱演でした。
私は観ていないのですが、彼の演じた「ナルニア国物語」のタムナスさんとは真逆の役で、ファンの人はかなりショックを受けられてる様ですね。
でも、それだけ演技派という事で良いではないでしょうかね。

「ラストキング・オブ・スコットランド」公式サイト

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ラストキング・オブ・スコットランド@映画生活  

Posted by アベッチ at 20:46Comments(0)TrackBack(4)実話ベース

2007年03月09日

さくらん

さくらん

吉原の遊郭に売られた少女・きよ葉。
美貌と気性の強さで一躍売れっ子となり、遂には花魁・日暮にまで成長します。
吉原一の花魁となった彼女にある日、武士の倉之助から結婚が申し込まれるのですが──。

監督:蜷川実花×原作:安野モヨコ×脚本:タナダユキ×音楽:椎名林檎と、第一線で活躍する女性アーティストたちによる映画。

主演の土屋アンナが本当に魅力的でした!
演技というよりは、存在や感覚が映画を強く突き動かしているといった印象です。
彼女でなかったら、正直2時間近い上映時間を我慢できなかったんじゃないかと思います。

映像表現の美しさが取り上げられていますが、私にはどうもケバケバしくて…。
花、衣装、遊郭の内装ひとつひとつはとても美しいのですが、スクリーンの中に欲張って詰め込んでいるようで、観ていて窒息しそう…。
土屋アンナがあんなに派手な顔なのに、もちょっと引いてもいいんじゃないの〜なんて。

画面いっぱいに色彩はあふれていても、映画の軸になる男女の物語には色が足りない気がしました。
女達の切ない恋愛のエピソードにも、今ひとつグッと来ないんですよね。
こんな風に思うのは、もう若くない私の感覚が追いついていけないからでしょうけど…ね。

「さくらん」公式サイト

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さくらん@映画生活

  

Posted by アベッチ at 00:26Comments(2)TrackBack(4)歴史・時代劇

2007年03月08日

パフューム ある人殺しの物語

パフューム ある人殺しの物語

18世紀のパリ。数十キロ先をも嗅ぎ分けられる特異な嗅覚を持つ孤児グルヌイユは、人気調香師となり、彼の香水が街を湧かせます。
時を同じくして、街では女性の連続殺人が続発するのでした──。

公開前から「衝撃作!!」のお墨付きの映画でしたが…煽り過ぎ。
おすぎ先生、どうしてあんなにオーバーなのでしょう。昔から大好きな人ですが、最近の映画コメントはちょっと…。

映像と音で匂いを表現というのは、ちょっと厳しかった気がします。
見事な映像美なのですが、逆にその表現の美しさがリアルな感覚を遠ざけてしまったのではないでしょうか。
殺人シーンのグロテスクな描写ですら美しすぎて、匂いまで感じ取れるところまでは辿り着けなかった気がします…残念。

賛否両論のラストですが、グルヌイユが本当に匂いを追い求めた真の理由が彼自身にも、観ている側にもわかり、すべての謎が解けるシーンなので、私は良かったと思います。
TVで先に観ちゃったせいかも知れませんがそれほどショッキングではなかったです…あのシーンですら、綺麗すぎるのかも。

グルヌイユが最後まで執拗に追いかけるローラ役のレイチェル・ハード=ウッドが、本当に可愛い!
やはりこのような役は、本当に綺麗でないと説得力に欠けますよね。
彼が彼女の香りに固執したのも、なんとなくわかる気もしたりして…あの香水はどんな香りなんでしょうね。嗅いでみたいなあ。

「パフューム ある人殺しの物語」公式サイト

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パフューム 〜ある人殺しの物語〜@映画生活

  

Posted by アベッチ at 10:41Comments(1)TrackBack(8)サスペンス

2007年03月05日

叫(さけび)

叫(さけび)

刑事・吉岡の周辺で続発する連続殺人事件。被害者の周辺にほのかに残る偶然や自分の痕跡に、吉岡は妙な感情に囚われていきます。
「犯人は自分なのでは…。」
そんな矢先、吉岡の前に耳を劈くような叫び声と共に赤い服を着た女が突如現れるのでした…。

なんだかよくわかんないけど気味が悪い…私が「回路」を観た時の印象です。
あれから6年。黒沢清の最新作「叫(さけび)」は、やっぱりなんだかはっきりしないけど、気味の悪い映画でした。

今から起こる出来事を予感させる演出、不気味な雰囲気を醸し出す建物や室内のセット、意味深な登場人物(特に加瀬亮!)…。
とても計算された巧みな演出なのですが、薄気味悪いと思う反面なんだか妙に可笑しくて、ちょっと笑ってしまいました。
何なんだろう、この可笑しさ。でもそう思うのは私だけなのかな。

またどうでも良いことなのですが、オダギリジョーの口元のホクロ、なんとなく大きくなってきているような…気のせい?

一緒に観た友達曰く、
「なんだか韓国映画みたいじゃなかった?役所広司も『オールドボーイ』のオッちゃん(チェ・ミンシク)みたいだったし。」

なるほど〜恐怖のテイストが確かに韓国映画の雰囲気に似てるかも…。
そういえばタイトルの「叫」も、ハングル文字みたいに見えますよね…?

「叫(さけび)」公式サイト

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叫@映画生活

  

Posted by アベッチ at 22:22Comments(6)TrackBack(2)ホラー・オカルト

2007年03月02日

市川崑物語

市川崑物語

2006年に市川崑自身の手によってリメイクされた「犬神家の一族」。
その公開を記念して、この「市川崑物語」は製作されました。監督は岩井俊二。
監督の生い立ち、アニメーター時代、そして脚本家として名コンビを組み、生涯の伴侶であった和田夏十との思い出が、貴重な映像と共に語られていきます。

ナレーションもなく、人物の証言映像などは一切ありません。岩井俊二と市川崑のモノローグを無声映画のように、文字と映像のみの進行。
シンプルなのに実に計算された構成力は実に見事で、どんどん引き込まれて最後まで飽きませんでした!

実は私、岩井俊二の映画が苦手で、「スワロウテイル」以来、まともに観ていません。
しかし、この作品で赤丸急上昇。今度新作が公開されれば、ちゃんと観ようという気になりました。

この作品は岩井俊二が市川崑夫妻をモデルとしたラブストーリー。そして尊敬してやまない市川崑への熱烈なファンレターでもあるのだなと、観終わってから気づきました。
83分の短い作品なのに、小粒だけど佳作な映画を観終わったかのような満ち足りた気持ちに包まれて、なんとなく幸せ。

こんな地味な公開、実にもったいない。
ぜひ市川崑の名作と共に特集上映をプログラムしてほしいと、切に願ってやみませんでした。

「市川崑物語」公式サイト

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市川崑物語@映画生活

  

Posted by アベッチ at 11:39Comments(2)TrackBack(1)ドキュメンタリー

2007年03月01日

筆子その愛-天使のピアノ-

筆子その愛 -天使のピアノ-

明治期、社会福祉という言葉すらない時代に全財産を捧げ、日本初の知的障害児者施設「滝之川学園」を創設した石井亮一の妻・筆子の生涯の物語。

映画のテーマ上、どうしても硬い印象になってしまうのは否めません。けれども、主演の常磐貴子の存在感が上手にサポートしています。
筆子って本当に素晴らしい女性なのですが、手の届かない崇高なイメージではない、親しみやすく共感を抱ける等身大の女性として、チャーミングに演じています。
ストレス解消に鰹節をギリギリ削るシーンがメッチャ可愛い。なんだか「きょうの猫村さん」を思い出しました(猫村さんは爪ですが)。

ラストはピアノを弾く筆子のまわりを、映画に出演した俳優、オーディションで選ばれ出演した障害児も含めた子ども達、そしてその家族たちではないかと思われる人々が囲んで歌うシーンで終わります。

とてもすばらしい、暖かな気持ちになれる場面でした。
このシーンのように、みんなで一緒に笑いあったり、楽しく歌える社会になればいいのに。
行政の問題もあるけれど、人それぞれ心の中に持つ意識から変わっていかなければ…と考えたりして。
たまにはこんな映画もいいですね。

「筆子その愛-天使のピアノ-」公式サイト

筆子・その愛-天使のピアノ-@映画生活

「筆子・その愛 天使のピアノ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

  

Posted by アベッチ at 10:26Comments(2)TrackBack(1)実話ベース
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