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若かりし頃、『ダーククリスタル』のヒロイン(写真)に似ているとよく言われました…。身長はホビット族並みです。
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2007年02月27日

ベルナのしっぽ

ベルナのしっぽ
高槻セントラルが主催する「月イチ名画会」での鑑賞。
小さな劇場でひっそりと公開されてしまった、地味ながらも佳作な映画を上映してくれることが多く、時々お世話になっています。

病気で視力を失い建築デザイナーへの道を絶たれたしずくは、新しい夢のために盲導犬ベルナとパートナーを組み、自立への一歩を踏み出します──。

主演の白石美帆が、負けず嫌いでひたむきに生きる女性・しずくを好演しています。視力を失ったために立ちはだかる社会との壁を、ベルナや家族と一緒に乗り越えていく姿が素敵でした。
ベルナ役の犬のポーシャとの息もピッタリ!ふたりのコンビネーションの強さが映画の見どころにもなっています。

実はこの映画を観るのを、少しためらっていました。
「動物」「障害者」「家族愛」。このキーワードが重たく感じられ、お勉強させられるような映画だったらどうしようかなと…でもそれこそが私の偏見だったのです。

しずくとベルナの関係、そして家族やまわりの人達との関わりかたが、オーバーではなく自然な演出で表現されていて、素直に笑いや涙がこぼれます。

世の中良いことばかりではなく、人の悪意にも出合ってしまうことの方が多い位の最近のご時世。
それでもやっぱり生きていることってすばらしいな、大切だなと実感させられた、新しい発見もあった映画でした。

ベルナのしっぽ公式サイトへ

ベルナのしっぽ@映画生活

  

Posted by アベッチ at 11:22Comments(4)TrackBack(0)実話ベース

2007年02月26日

地球で最後のふたり

地球で最後のふたり
2003年 タイ・日本・オランダ・フランス・シンガポール
監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン
出演:浅野忠信、シニター・プンヤサック、松重豊、竹内力、三池崇史


タイと日本、奔放で勝ち気な女ノイ、病的に几帳面で潔癖性な男ケンジ。偶然に出会ってしまった、すべてが正反対のふたり。
この地球で、その愛は生まれた…。

不思議な雰囲気の映画。
主演のふたりのバックボーンを色々察することはできますが、最後まではっきりとしないまま、行末もあいまいな感じで終わっていきます。
余白の多い短編小説を読んでいるような感じでしょうか。でも、内容がスカスカというわけでもないのです。
私はこの余白の部分がとても心地良く感じられましたが、観る人によっては何ともすっきりしない部分なのかも知れませんね。

この映画の浅野忠信、とてもイイ感じです。
「超」自然体の演技が最大限生かされています。
ずっと人との関わりを避けていたケンジが、ノイに心を開いていく過程を丁寧に演じています。
浅野忠信はこの作品で、第60回ベネチア国際映画祭主演男優賞を受賞。

また、日本から来たヤクザ役で出演している三池崇史もかなりの名演ですよー。
メッチャ似合い過ぎ!!

ウォン・カーウァイ監督作品でおなじみクリストファー・ドイルの、ポートレイトのようなカメラワークも見所のひとつです。

「地球で最後のふたり」公式サイト

  

Posted by アベッチ at 01:05Comments(2)TrackBack(3) ラブ・ストーリー

2007年02月23日

時をかける少女

時をかける少女

公開当初から評判も良く、2006年度の映画ベストテンにもよく入っていたのでずっと気になっていましたが、宝塚市のシネピピアで観ることができました!

原田知世が鮮烈なデビューを飾った、大林宣彦の尾道映画から23年。
「時をかける少女」がアニメーション映画として、再びスクリーンに帰ってきました!
リメイクとはいえ、時代に合わせた新しいストーリー展開になっています。
主人公の女子高生は、なんと大林版の主人公・芳山和子の姪なのですよー。大林ファンの私としてはなんとも嬉しい限り!!

ふとしたことから記憶の確かな過去に飛べる能力“タイムリープ”を身に付けてしまった真琴。
何の躊躇も無く日常の些細な不満や欲望に費やしてしまいます。
最高の毎日!!のはずが、男友達からの告白をきっかけに、なんだかおかしなことになってしまうのでした…。

十代って、必ずしも素晴らしい時代とは言い切れないですよね。意外に過酷で、大人になってしまった方が生きていくのに苦しくないとも思えます(大人はまた違う苦悩の連続ですが)。
でもやっぱり若いって素晴らしい。この真琴のように結局タイムリープが出来なくなっても、いろんなことを飛び越えていける可能性とエネルギーを秘めているんだもの!!

私には、すっかり遠くなってしまった十代の日々。
なんだか眩しくて、切なくてもどかしい、でもかけがえのない日々…少しこっぱずかしくもあるのですが、二度と戻れないあの「青春」という時代を映画の真琴たちと一緒に共有できて、とてもすがすがしい気分で映画館を出ることができました。

青春ど真ん中の若い子たちにはもちろん、かって十代だった大人の方にもぜひ観てもらいたい映画です。

しかし最近のアニメーション映画、めっちゃイケてますね!
「パプリカ」や「鉄コン筋クリート」といい、ノックアウトの連続ですよ!!
アニメだからと敬遠するのは損しちゃいますね。これからも素晴らしい作品を観れたらいいなー♪

「時をかける少女」公式サイト

  

Posted by アベッチ at 12:09Comments(0)TrackBack(1)アニメーション映画

2007年02月21日

善き人のためのソナタ

善き人のためのソナタ

1984年の東ドイツ。国家保安省の大尉ヴィースラーは、劇作家ドライマンと舞台女優で恋人のクリスタが反体制である証拠をつかむために、彼らの生活を監視することになります。
しかし盗聴器を通して知る自由・愛・音楽に、いつしかヴィースラーの心に変化が芽生えるのでした…。

1984年…日本はバブル期直前頃でしょうか。そんな時代に、この監視国家って!
第二次世界大戦中の日本もこんな感じだったのでしょうか…?
ごく平和な日常の中で生まれた私には想像がつきません。
普段の生活の中で新聞やTVのニュースについて、家族や友達と自分の主観で話ができることの素晴らしさを痛感させられました。

主演のヴィースラーを演じるウルリッヒ・ミューエの演技が印象的です。
終始無表情といっても良い程に感情を表に出さないのですが、微妙な心の変化が伝わってきます。
盗聴中に聴いたソナタに一筋の涙を流すシーン、ラストの本屋での表情…すごく何気ないのですが、心に強く訴えかけてくる演技でした。

重く悲しいテーマの作品ですが、文化や芸術が人間にもたらす力の強さ、人間が生きていくために必要な自由と尊厳の大切さを深く考えさせてくれた映画でした。

【追記】
この映画は第79回アカデミー賞・外国語映画賞を受賞しました。

「善き人のためのソナタ」公式サイト

「善き人のためのソナタ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

善き人のためのソナタ@映画生活  

Posted by アベッチ at 21:22Comments(4)TrackBack(5)社会派ドラマ

2007年02月19日

ドリームガールズ

ドリームガールズ

映画の舞台はモータウン・サウンドの全盛期だった60〜70年代。
ダイアナ・ロスとシュープリームスをモデルにした、3人組女性コーラス・グループの栄光と挫折のストーリーです。

出演者達の素晴らしい歌と豪華絢爛なステージに衣装、ゴージャスで夢のような130分でした!

まだ頭の中で、ジェニファー・ハドソンの歌声が響いています♪
どこでも絶賛されていますが、彼女の歌は本当に素晴らしかったです。
特にグループを脱退、恋人にも裏切れて、彼女がひとりぼっちのステージで歌うシーンは最高!
あまりの素晴らしさに鳥肌が立ち、涙が出そうになりました。
菊池凛子にも頑張ってほしいですが、オスカーはこれで決まりだなと確信しました。

ビヨンセもめっちゃ綺麗でうっとりしました。ダイアナ・ロスによく似せていて感心。
この映画のために10キロ位減量したらしいです!!元々細いのに…すごいプロ意識ですよね。
ビヨンセ自身の歌も好きですが、この映画の彼女も大好きです。

こんな豪華なエンターティメントな作品を見せつけられてしまうと、まだまだ日本映画はこのジャンルではアメリカには太刀打ちできないなーと実感します。
普段あまり劇場で映画を観ない方にも、ド迫力の音響と大スクリーンで堪能してほしい、素晴らしい作品です!!

【追記】
ジェニファー・ハドソン、助演女優賞受賞!
日本の報道は菊池凛子ばかり。もういいよ、わかったよって…。
「バベル」はまだ観ていないのでわかりませんが、ジェニファーの受賞に関してのある芸能ニュースのコメント!
歌で選ばれたみたいな事を言うのはどうよ?!それが悪いってか?!
歌に気持ちを込めて演じてるからええやん!!と、TVにツッコミを入れてしまいました。


「ドリームガールズ」公式サイト

「ドリームガールズ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

ドリームガールズ@映画生活

  

Posted by アベッチ at 21:35Comments(0)TrackBack(7)音楽・ミュージカル

2007年02月15日

死ぬまでにしたい10のこと

死ぬまでにしたい10のこと

2002年/スペイン・カナダ映画
監督:イサベル・コイシェ
出演:サラ・ポーリー、スコット・スピードマン、マーク・ラファロ

がんで余命2か月と宣告される23歳のアン。
家族にも誰にも話さないと決めた彼女は、「死ぬまでにしたいこと」の10項目のリストを作ります。
ささやかなオシャレの願いから、ふたりの娘たちへの愛情、そして夫以外の男とつきあってみるという、女としての切ない願い…。
その日から始まったアンの死ぬための準備が、同じことの繰り返しだった毎日を生き生きとした充実した瞬間に変えていくのでした。

ラストシーン、自分の死後に訪れるであろう家族の日常をカーテン越しに見つめているアンの姿が切なくて、涙が止まりませんでした。
「死ぬまでにしたいこと」リストの全部は実現できなかったけれど最後まで懸命に生きたから、きっと彼女は満足できたのではと思います。

まだ心のどこかで自分の死を考えてみたりするのは怖いけど、「死ぬまでにしたいこと」のリストを考えて、毎日を大切に生きていくのは結構悪くないなと思います。

毎日の生活に追われて忘れてしまいがちな、日常の幸福や大切さや人生の意味を、主人公のアンを通して向き合わせてくれた映画でした。

  

Posted by アベッチ at 20:38Comments(2)TrackBack(1) 人生・ひと

2007年02月14日

世界最速のインディアン

世界最速のインディアン

若くもなく、金もないロバート・マンロー、63歳。でも彼には愛するバイクと、誰にも負けない情熱がありました。
彼の夢は愛車“インディアン”でアメリカのボンヌヴィル塩平原を走り、世界最速記録を出すこと。
ニュージーランドから米国に渡り、出会った人に助けられながらも夢の実現に挑戦します…!

奇跡のような大記録に挑戦したひとりの男の「実話」をベースにしたストーリー。
ロバートに扮するアンソニー・ホプキンスがめちゃイケてます!これが真の「チョイ不良オヤジ」ではないかしらんハート
彼の故郷ニュージーランドの仲間やアメリカでの旅先々で出会う人達も、ユニークで情に厚く、ロバートとの交流のエピソードにも胸が熱くなりました。

最初はちょっといぶかしげに観ていたのです。みんないい人ばっかりだから、うまく話が進んでいくのは当然ではないのかと。

でも違いました。
ロバートの持つ、自分自身と愛車を信じて夢を追いかけていく姿勢やひたむきな情熱。そしてどんな人であろうと分け隔てないやさしさとユーモアが、みんなの心を惹き付け、彼の夢をバックアップすることにつながっているのですね。

人間は何歳になっても夢を持っていいんだ、そして夢に近づくことも可能なんだと思えるハッピーな映画です。私自身、今日はこの映画に元気をもらいました!!
老若男女、たくさんの人達に観てほしいです。超おススメ!!

「世界最速のインディアン」公式サイト

「世界最速のインディアン」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

世界最速のインディアン@映画生活  

Posted by アベッチ at 21:14Comments(0)TrackBack(1)実話ベース

2007年02月13日

あなたになら言える秘密のこと

あなたになら言える秘密のこと

あなたになら言える秘密のこと」は、「死ぬまでにしたい10のこと」のイザベル・コイシェ監督と主演のサラ・ポーリーが再びコンビを組んだ最新作です。

誰にも言えない秘密を抱えた女性ハンナ。そのために友人も作らず、職場と自宅を往復するだけの毎日。
休暇中のある日、ハンナはふとしたきっかけから油田の事故で負傷した男ジョゼフを看病することになります。

秘密を抱えたふたりが出会い、少しずつ互いの心を開いていくストーリー。
ハンナの秘密はストーリーの終盤まで明かされず、内容を暗示させる展開もないままに淡々と進行していきます。
それだけにジョゼフに告白するシーン、ハンナの口から語られる秘密は、あまりにも重く悲しく、ショッキングでした。なんというか…全く自分が考えもしなかった内容で、そのことを考えすらしなかった鈍感さと世界観の狭さに自分が恥ずかしくなりました。

この世界で、ハンナのような悲しく辛すぎる秘密を抱えて生き続けている人は、決して少なくはないのでしょう。
だからこそ、最後にハンナがたどりついた希望を感じさせるラストシーンは、より強く心に響くのでした。

「あなたになら言える秘密のこと」公式サイト  

Posted by アベッチ at 23:34Comments(2)TrackBack(1) 人生・ひと

2007年02月13日

エターナル・サンシャイン

エターナル・サンシャイン
「エターナル・サンシャイン」は恋の思い出を捨てた彼女と、捨てきれなかった彼が繰り広げる、切なくて愛らしい物語。

主役のふたり、ジム・キャリーとケイト・ウィンスレットが素晴らしいです!!
ジム、タイプど真ん中!ちょっとだらしない襟元に母性をくすぐられます。表情や動作がこの人はいつもいいなあと感心。この映画のジムのダメダメぶりは情けないですが可愛い所もアリ。
ケイト・ウィンスレットは今まで彼女がやらなかったキャラクターですが、とても魅力的です。今までの役で一番好きでした。この映画の彼女のように髪型や色をクルクル変えてみたいです。でも美人だからこそ様になるのですね。多分私がやるとかなりイタイものがあるでしょうね…。

主人公の彼女との思い出やエピソードが、ときに可愛らしくロマンティック、かつリアルで残酷。
誰にでも忘れたい思い出はひとつくらい持っているもの。この映画のカップルが記憶を消したくなる気持ちはよくわかるし、消そうとした思い出を守ろうと葛藤してしまうのもよくわかります。

観た後でめそめそと泣いてしまいました。映画の話に泣けたのではなく、自分の過去の恋愛を思い出してしまったのです。
今の自分はあの頃より幸福だし、決して戻りたくはないのに…。
自分だったら記憶を消すだろうかと考えてみました。過去を消したり否定するというのは、今の自分もナシになるような気がするので、多分消さないな…。

理性を超えた不思議な感覚を呼び起こす映画。
今幸せな恋愛をしている人は今の相手との関係をもっと大事にしようと思えるし、ひとりの人もまた恋愛をしようと思える素敵な映画です。
ぜひバレンタインに観てほしい、おすすめの1本です。

  

Posted by アベッチ at 11:45Comments(2)TrackBack(1) ラブ・ストーリー

2007年02月09日

力道山

力道山

2004年・日本、韓国
監督:ソン・ヘソン
出演:ソル・ギョング、中谷美紀、萩原聖人、藤竜也

戦後の日本を支えたヒーロー・力道山。

ソル・ギョングは思っていた以上に力道山になっていました。
笑った顔や仕草が、TVの特集番組で見たことのある力道山の面影を感じさせるのです。
体重を29kg増量。過酷なトレーニングを課したスタントなしのリングシーン、ほとんどの台詞を日本語で演じ通したことに感心!プロ意識の高さを感じました。
力道山の人物像も、彼の背負っていた「光と影」をよく体現できていたのではないでしょうか。
韓流スターは日本で人気の俳優だけではなく、地味な雰囲気でもこんなに素晴らしい俳優がいることをもっと知ってほしいなあ…。

中谷美紀や萩原聖人など日本の俳優陣も良かったです。特に藤竜也の圧倒的な存在感は素晴らしい。
でもそれ以上に橋本真也や武藤啓司、船木誠勝が出ていたのが楽しくて、嬉しかったです。

でも…橋本!
力道山とあまり変わらない年齢で逝ってしまったのですね!!
おデブだけど、笑った顔が妙に可愛かった“破壊王”。 もう彼がこの世にいないなんて、寂しくて悲しいです。
天国で本物の力道山に対面してたらいいな。

  

Posted by アベッチ at 17:47Comments(0)TrackBack(0)実話ベース

2007年02月08日

「恋の門」松尾スズキ初監督映画!

恋の門

2004年・日本
監督:松尾スズキ
出演:松田龍平、酒井若菜

「大人計画」松尾スズキの初映画監督作品は、コスプレ好きのアニメおたくのOLと、誰にも理解されない漫画芸術家のラブストーリー!!

ハチャメチャなストーリーですが、本当は胸キュンなラブコメディハート
ハジケっぱなしのエキセントリックな酒井若菜も最高に可愛いメロメロですが、大竹しのぶや平泉成の「イデオン」や「銀河鉄道999」のコスプレイヤーぶり、必見ですよ!!
松尾人脈の広さを実感する、多彩なゲストもすばらしいです。

ストーリーの展開のテンポの良さ、超バカバカしい演出は舞台と同じ高揚感!
おそらく観る人によっては好き嫌いのある映画なのですが、もおーとりあえず観てほしいのひとことに尽きます!!

  

Posted by アベッチ at 23:47Comments(4)TrackBack(2) ラブ・ストーリー

2007年02月08日

「ナイロビの蜂」第78回アカデミー賞助演女優賞!

ナイロビの蜂

2005年・イギリス映画
監督:フェルナンド・メイレノス
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ

本年度のアカデミー賞で、「バベル」の菊池凛子は果たしてオスカーを手にする事ができるのでしょうか?!

ナイロビの蜂」の演技で、レイチェル・ワイズは第78回の助演女優賞の栄冠に輝きました。

妻の死の真相を追っていくうちに浮かび上がってくる、世界的な陰謀。
製薬会社と国の癒着問題をリアルに描いています。
私達が知らない間に、このような怖い出来事は起こっているのでしょうね…。

公開時の宣伝コピー、なんともベタに「愛の傑作!」って書かれてましたが、どうなんでしょう。
シビアなこの映画をメロなラブストーリーと勘違いして、観に来た人も少なくはなかったはず。
日本の宣伝コピーはややオーバーに感じるのですが、やはりどうしてもそこは外せないんでしょうね。

妻に死なれてから夫が初めて妻の隠された面を知り、お互いの愛情をより深く確認するなんて…とても悲しくてやりきれなかったです。
どうして生きているうちにもっと深く関われなかったのでしょうか。

世界でいちばん近い他人なのに!

最も近いからこそ見せない部分があったり、あえて言わない方が良い事も多少あります。
でもこの映画では、お互いに自分の本心を打ち明けて問題に踏み込むべきだったのに、あえてやらなかったという点から、この悲劇の結末へとリンクされていくのですよね。

お互いを尊重してるなんて言い方、私にはキレイ事としか思えません。
けれども人間それぞれ生き方も考え方も違うし、観た人がそれぞれの答を見出す事が大事なのでしょうね。

  

Posted by アベッチ at 16:43Comments(0)TrackBack(2)社会派ドラマ

2007年02月07日

待合室-Notebook of Life-

待合室 Notebook of Life

2006年・日本
監督:板倉真琴
出演:富司純子、寺島しのぶ

岩手の小さな町、小繋駅の待合室に置かれるようになった「命のノート」。待合室を訪れる旅人たちは、心の中の喜怒哀楽の言葉を書き綴っていきます。
その言葉に、駅前の店を切り盛りする和代が励ましの返事を書き続けているのでした。
「一生懸命生きてください。いつか必ずいいことがありますから…」

悲しいことがいっぱいあっても一生懸命生きてきた和代だからこそ、ノートに書かれた思いを理解して、エールを送ることができるのでしょうか。
こんな人に出逢えるだけ、まだ幸せなのではないかと思ったりします。なんだか学校の保健室の先生のようでした。

富司純子と寺島しのぶの母娘による共演。
主人公の現在と過去を二人一役で演じています。
寺島しのぶの若い頃の役は、富司純子とは俳優としてのカラーが違うので違和感がありましたが、明るく生きていくおかみさんの雰囲気に好感が持てます。やはり良い女優さんだなと感心しました。
ダンカンやあき竹城、利重剛など脇を固める俳優もガツンと決めて盛り上げています。

ラストに流れる綾戸智絵の歌も、胸に沁みますよー。

「待合室-Notebook of Life-」公式サイト  

Posted by アベッチ at 18:41Comments(0)TrackBack(4) 人生・ひと

2007年02月07日

過去のない男

過去のない男

2002年・フィンランド
監督:アキ・カウリスマキ
出演:マルック・ペルトラ、カティ・オウティネン


流れ着いたヘルシンキで暴漢に襲われ、過去の記憶を失ってしまった男。
絶望の淵にありながらも「過去のない男」は周囲の人々の優しさに助けられ、やがて救世軍で働く女性イルマに出逢います。

遠い国、日本とは違う環境だけど、身内のような親近感。
どこか懐かしさすら感じるのです。
クレイジーケンバンドの曲をBGMに日本酒飲みつつ寿司を食べるシーンや、松尾和子&和田弘とマヒナスターズを彷彿とさせる、救世軍のバンドの女性ボーカルからだけではないのです。

身ぐるみ一切をはがされて自分の名前すらわからなくなってしまった男を助ける、貨物列車の空きコンテナに住む一家の暮らしは、昔の長屋暮らしの人情を思わせます。
日本を強く感じたのは、昔の日本がおそらく持っていたであろう美徳感。
登場人物の淡々とした台詞、大げさでない何気ない所作に決して野暮ではない、大人のユーモアと優しさ。そして情けはかけるが、甘えさせない大人の関係。
今の日本がなくしてしまったかもしれないささやかな希望や喜びが、この映画から感じ取れるのです。

「かもめ食堂」

主演のマルック・ペルトラは「かもめ食堂」にも出演。
おいしいコーヒーの入れ方を小林聡美扮するサチエに教えていました。
コピ・ルアック!とてもなごやかなシーンでした。
やはりフィンランドは遠いけど、近い感じのする国なのかもしれないですね。

  

Posted by アベッチ at 10:21Comments(0)TrackBack(0) 人生・ひと

2007年02月06日

ユナイテッド93

ユナイテッド93

最近はすっかり当たり前になってしまった実話の映画化。
今の世の中、何が起こっても不思議ではないので、現実の方がドラマティックというのもわかる気がします。

「ユナイテッド93」は、2001年9月11日の米同時多発テロで、唯一目的地に到達しなかった“ユナイテッド93便”の機内での出来事を可能な限り再現した映画です。
製作の際には、遺族のほとんどからの了承を得たそうです。

実はこういう映画って苦手です。
ホラーとかは怖いのを楽しめるのですが、この映画は現実に起こってしまった辛い出来事。
これ以上、こんな事件はもう起こってほしくないけれど、いつ起こっても不思議ではない事件。
怖さ半分、悲しさ半分で、観ながら涙ぐんでいました。

2006年は同時多発テロから5年…という事で、あの事件を振り返る映画がいっぱい作られました。
この映画は当時関わった人の色々な証言や回収されたブラックボックスの録音、乗客から最後にかけられた遺族への電話等を基に、なるべく忠実に、客観的に作ろうとしています。
意図は感じられたので、好感は持てました。

死を覚悟した乗客が、機内から家族への最後の電話…。かけるのも悲しいし、かけられるのも辛すぎる。
その中でお母さんらしき人が「愛している」って言った後、「クローゼットの奥に金庫があるから」って伝えているシーン。観ている途中に隣の人がちょっと笑った時は、少し嫌な気分になりました。
緊迫したムードの中で、唐突に事務的な事を言ってるのがおかしかったのだろうと思いますが…。

もし私も同じ状況ならば、映画のように事務的な事とか言うかもしれません。自分しか知らない事もあるから。
だってもう家には生きて帰れないんですよね…。
なんか色々考えすぎて、ドッと疲れた映画でした。

  

Posted by アベッチ at 14:18Comments(2)TrackBack(3)実話ベース

2007年02月05日

「とんがって本気」女優加賀まりこエッセイ本

加賀まりこエッセイ「とんがって本気」

加賀まりこさんのエッセイ「とんがって本気」。
加賀さんのデビュー当時や若い頃の話、テレビで見せる強気なイメージではわからなかった悲しい体験など、なかなか読み応えのある本でした。
私の子供時代の加賀さんのイメージは、いつも怒っている怖い女優さんというイメージ。
大人になった今の視点から加賀さんを見れば、良くも悪くも加賀さんは正直でまっすぐな人。
それ故に誤解を受けたり、加賀さん自身が傷ついたりする事も多かったのではないかと、本を読みながら思いました。

女優としての加賀さんをとても好きになったのは、数年前にレイトショーで観た「月曜日のユカ」。
和製B.B(ブリジッド・バルドー)と言われていたというのも納得!
天使のように可愛くて、小悪魔のように挑発的、悪戯っ子のような微笑み。衝撃的でした。
同時代に私が男性でこの映画を観たら、もう加賀さんにメロメロだったはず。
加賀さんは勿論ですが、中村玉緒さん、岸恵子さんなど、昭和の日本映画全盛期の女優は本当に綺麗ですよね。まさに「銀幕の住人」。 今の女優さんにはあまり感じられなくなってしまった神秘性を感じます。

この本には写真家の立木義浩さんとの対談も掲載。
加賀さんの20代の頃に出版された立木さん撮影の写真集「私生活」のエピソードも話されています。表紙の写真もそこからのものなのですね。カッコイイ!
検索したところ、古書で¥ 32,000!!
見てみたいけど、ちょっと…残念です。

  

Posted by アベッチ at 14:50Comments(0)TrackBack(0) 映画関連

2007年02月04日

ユメ十夜

ユメ十夜

「こんな夢を見た」
この書き出しで始まる夏目漱石の短編集を映像化した、オムニバス映画「ユメ十夜」です。

監督・キャスト共に個性的な顔ぶれ。
それぞれ監督の持ち味が出ていて楽しめました。

私は第1夜・実相寺昭雄、第3夜・清水崇、第8夜・山下敦弘、第10夜の山口雄大の監督作品が好きです。
特に第10夜は漫☆画太郎の脚色が炸裂!!
超おバカで大好きなんですが、真面目な人は激怒するかも知れません…。
観た後「チャーリーとチョコレート工場」を思い出しました。
松山ケンイチ、今まであまり興味ありませんでしたがグッと好きになりました。

夏目漱石の「夢十夜」は教科書で少しだけ読んだだけだったので、どのくらい小説に沿っているのかわかりませんでしたが、おそらくかなり違うのだと思います。
原作はあくまでモチーフ、監督の解釈が映画なのでしょう。
映像の記憶が鮮明なうちに漱石の小説も読んでみたいです。

「ユメ十夜」公式サイト

ユメ十夜@映画生活

  

Posted by アベッチ at 11:47Comments(0)TrackBack(1)オムニバス

2007年02月02日

「かもめ食堂」CMコラボ中!

かもめ食堂

小林聡美さんのパスコのCM。
「かもめ食堂」じゃないですか!ビックリしました。
映画のシーンを使っているのかと思ったら、ちゃんとヘルシンキで映画と同じセットで撮影しているのだそうです!

「かもめ食堂」は主人公サチエがフィンランドの首都ヘルシンキの街角にオープンした小さな食堂の物語。北欧の夏。いちばん美しい季節の中で特別な大事件もないまま、淡々とお話は進んでいきます。
様々な人達が食堂に集まり、サチエたちの心がこもった料理でなごやかな気持ちになっていきます。

この映画って大人の女性のファンタジーなんだと思いました。
観終わった後は、とても穏やかな満たされた気持ちで心がほっこりします。言葉では表現しきれない幸福感。

でもお腹はすごく空きました!かもめ食堂のメニューは本当においしそう!!
私も豚のショウガ焼き定食を食べたい。そしてデザートはシナモンロールとコーヒー。
食堂の温かな雰囲気やその場にいる人達の笑顔が、さらにおいしそうに感じさせているのだと思います。
大切に、ていねいに毎日を過ごさなくっちゃなあと思える映画でした。

パスコ超熟CM:http://www.pasconet.co.jp/chojuku/cm.html

  

Posted by アベッチ at 23:25Comments(2)TrackBack(2) 人生・ひと

2007年02月02日

「ムトゥ踊るマハラジャ」ホットなマサラ・ムービー!

今日は寒いですね〜雪
年をとるにつれて寒がりになる私。暖冬が続くと、たまの寒さがツラいです。

ムトゥ踊るマハラジャ

こんな寒い日にはアツーイ映画を観て、寒さを忘れたいもの。
ウルトラハッピーなインドの超娯楽大作映画「ムトゥ踊るマハラジャ」なんていかがでしょうか。

大地主の屋敷で働くみんなの人気者ムトゥを中心に巻き起こる、てんやわんやの大騒ぎ!
スペクタクル、サスペンス、ミュージカル、コメディ、そして愛と涙…とにかくなんでもアリの楽しい映画ですよクラッカー

主演のムトゥに扮するインドのスーパースター・ラジニカーント。
最初は“せんだみつお”にしか見えなかった彼が、ラストではまるで“暴れん坊将軍・松平健”のように輝いてみえます!!
スカーフをブルンブルン振り回す“キメ”のポーズもイカしてますよ〜。
ヒロインのミーナのゴージャスな歌と踊り、目も眩むような衣装も見どころですハート

観終わった頃にはみんなで踊って歌いたくなる、まさに至福の2時間46分!!ぜひ辛ーいカレーと共に、お試しあれ。  

Posted by アベッチ at 13:21Comments(0)TrackBack(0)音楽・ミュージカル

2007年02月01日

どろろ

どろろ

※ネタバレ有りです

父の野望のために、体の48カ所を魔物に奪われた百鬼丸。
失われた体と心を取り戻すべく、道中で出逢った孤児、どろろと共に魔物退治の旅へ出る…。  
続きを読む

Posted by アベッチ at 17:00Comments(0)TrackBack(9)冒険・アクション
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