2008年08月25日
デトロイト・メタル・シティ

本当はポップな渋谷系ミュージシャンを目指しているのに、悪魔系デスメタルバンドのギターボーカルとして活躍する羽目になってしまう青年根岸君。
松山ケンイチ、なかなか似合っています!
観ているこちらが恥ずかしくなるような渋谷系青年と、白塗りで罵詈雑言を叫ぶヨハネ・クラウザーII世のギャップの狭間で悶々と苦悩する演技がいい!クラウザーさん、なんだかデーモン小暮閣下みたいですね。
ってか、モデルなのだろうか…。
他のキャストも楽しく、特に女社長に扮した松雪泰子のハジケっぷりは良かったです。「ヤッターマン」のドロンジョは、是非彼女に演じてほしかった…。
ジーン・シモンズの特別出演もちょっと嬉しい。そういえば子供の頃、KISSの白塗りメイクやあの長い舌がすごく怖かった事を、劇中でクラウザーさんを見て泣く子供のシーンで思い出しました。彼も本当は優しい人らしい…映画ではなんだか竹内力みたいですが。
笑いあり、涙あり、ライブあり。思いっきりコミカルで楽しめました。
★「デトロイト・メタル・シティ」公式サイト
・デトロイト・メタル・シティ@映画生活
2008年08月15日
きみの友だち

重松清の同名小説を、寺島しのぶの主演で話題になった「ヴァイブレータ」の廣木隆一が監督しています。
「ヴァイブレータ」は大人の女性の繊細な感情を上手く表現していましたが、「きみの友だち」は10代の少女たちが主人公。
主演は石橋杏奈と北浦愛。北浦愛は「誰も知らない」に長女役で出演していた子です。成長した彼女の姿に驚く自分が寂しい…。
「転々」にも出演していた、吉高由里子の演技も良い雰囲気でした。
大人から見れば些細な出来事も、多感な年代を送る彼女たちにとっては、とても大切なこと。
誰もがかって抱いたことのあるのような想いや戸惑い、喜びや悲しみ。
そんなエピソードが時に微笑ましく、また切なく綴られています。
観た後で、じんわりと胸が温かくなるような感触。とても心地良かったです。
今この映画の主人公たちと同じ年頃の人にも、かって彼女たちと同じ年代だった大人にも、観てほしいと思える映画でした。
★「きみの友だち」公式サイト
・きみの友だち@映画生活
2008年07月30日
百万円と苦虫女
2008年06月29日
JUNO ジュノ

興味本位で交わした同級生とのセックスで妊娠してしまった16歳の女子高生ジュノ。
彼女の予想外の妊娠から起こる騒動を、ユーモアたっぷりながらも温かい眼差しで描かれています。
ジュノがアニメーションになって動くオープニングから、「この映画好きかも…」の予感。
ジュノの台詞やファッション、部屋の雰囲気や趣味のセンス、あかぬけてもなく特別お洒落でもないけど、可愛いと思いました。
映画が好きで観ていると、心にドンピシャな作品に出会う奇蹟が起こるのですね。
物語もキレイゴトでないところがいい。
ジュノの行動は一見「命」の問題を軽んじているように思われそうだし、ラストも結構意見が別れる所でしょう。
でも私は、彼女なりの方法で命に向き合おうとする姿に好感を持ちました。
ほろ苦い結末にジュノが流した涙は、彼女が少し大人になった証拠かなと…。
ジュノと同年代の女の子は勿論、親世代のたくさんの人達にも観てほしいと思える作品でした。
★「JUNO ジュノ」公式サイト
・JUNO/ジュノ@映画生活
2008年04月12日
うた魂(たま)♪

「うた魂♪」は挫折を乗り越えながら、合唱に取り組んでいく女子高生の姿を描く青春ドラマです。
夏帆扮するヒロインの自意識過剰ぶりに最初はかなり辟易…。
けれども他校の男性合唱部との出会いをきっかけに合唱への情熱を取り戻し、部員と心を合わせて歌い上げる姿は感動的です。いつのまにか彼女を応援する側に回っていました。
少々ベタな展開もご愛嬌!笑ってちょっぴり泣けて、自分も歌を口ずさみたくなるような楽しい映画でした。
ゴリや薬師丸ひろ子など俳優たちの様々な歌もこの映画ならではの魅力。
尾崎豊とモンゴル800のコーラス・ナンバーは、特に良かったです。オリジナルとは違った雰囲気が楽しめると共に、原曲のメロディーの素晴らしさにも改めて気づきました。
やや残念だったのは、ゴスペラーズの歌うシーンが無かったこと。審査員役だから当たり前なのですが、ちょっと観たかった気もしました。
★「うた魂(たま)♪」公式サイト
・うた魂♪@映画生活
2008年03月03日
奈緒子

ぜん息の療養に長崎県波切島を訪れた小学生の奈緒子。過って海に落ちた彼女を助け、雄介の父親は亡くなってしまいます。
数年後、奈緒子は天才ランナーに育った雄介と偶然再会しますが、二人の時間はあの事故の日以来、止まったままになっていました。
彼の事情を知った陸上部の西浦監督は、夏休みに奈緒子をマネージャーとして迎え入れますが...。
監督は「ロボコン」の古厩智之。ひたむきでがむしゃら、切なくも甘酸っぱい青春の物語。
駅伝のシーンは思った以上に良かった。雄介に嫉妬したり、自分との実力の差に苦しみながらも、アンカーの雄介にタスキを繋ぎ、ひとつになろうとする陸上部の部員たち。
全員が雄介の名前を呼びながらタスキを渡すところが微妙に気恥ずかしいのですが、心の奥からこみ上げてくるモノがあるんですよね…。
奈緒子と雄介の関係も良かったです。恋でも愛でもないけど特別な関係。この微妙な空気感を、上野樹里と三浦春馬がイイ感じで演じています。
上野樹里はやはり巧い。彼女を見ていると、どこか大竹しのぶを思い出すのですが…言い過ぎかな。
三浦春馬、実はよく知らなかったのですが、日に灼けた笑顔と走る時の足の美しさに、ちょっとドキっとしました。可愛いなあと思う所が、エエ歳になった証拠…悲しい。
監督役の笑福亭鶴瓶。
長崎なのに関西弁だったような気が…。あまりに自然だったので違和感なく観ていて、後でどちらの方言だったのか妙に気になりました。どちらでも良い事なんですけどね。
★「奈緒子」公式サイト
・奈緒子@映画生活
2008年01月27日
グミ・チョコレート・パイン

会社をクビになり実家に戻った賢三(大森南朋)は、高校時代の同級生・美甘子(黒川芽以)からの手紙を発見します。彼女は1年前に自殺していました。手紙に記された意味深な言葉に悩みながらも、美甘子に恋をした冴えない青春期を回想していきます。
原作は大槻ケンヂの同名小説。監督はケラリーノ・サンドロヴィッチ。主題歌は電気グルーヴ。
みんな同じ世代で、なんとなく似ているからなのか、全く違和感のない雰囲気。
勿論、似ているからといって面白い映画ができるというわけでもないけど。
一歩間違うと妙に感動的で鼻持ちならならない「青春」というテーマを、ノスタルジック過ぎず、醒め過ぎず。
バランスの良い演出に好感が持てて、結末も素直に受け止められました。
バンド、名画座、GORO、おニャン子、貸しレコード…。
80年代に十代を過ごした私にとっては、懐かしいキーワードの連続。もう回想するトシになったんだなあと少々複雑な気分…。
十代の賢三(石田卓也)は男の子なので、やはり美甘子に感情移入。
クラスメイトをバカだと見下したり、ちょっと傲慢で頭デッカチ。早く大人になりたいのに明確なビジョンもなくモヤモヤしている…。そんな昔の自分が思い起こされ、観ていてちょっぴり辛くなってしまいました。
私はあの頃より、前に進めているよね…?なんて、考えてみたりして。
同世代の方は勿論、今の世代にも観てほしい気も…どう受け止められるか不安ですが、悪くはないと思います。
★「グミ・チョコレート・パイン」公式サイト
・グミ・チョコレート・パイン@映画生活
2007年11月22日
クローズZERO

高橋ヒロシの人気コミック「クローズ」。
「クローズZERO」は、原作のストーリーの過去を描いたオリジナルの物語です。
小栗旬や山田孝之をはじめ、“旬”の若手俳優がスクリーン狭しと大暴れします!
実はこの映画を観るの、ためらっていました。
原作も読んでいなかったし、自分の年代で面白く観れるのだろうかと、思ったりして。
しかし、自分が思っていた感じとは違った印象でした。
男子高校の頂点(てっぺん)対決ということで、もっと荒んだ内容なのかと思いきや、なんだか妙に爽やかじゃないですか!
ボコボコに殴り合いして血だらけでもナイフとか使わないし、みんな意外に良いヤツじゃないの!!
観ている途中でふと思いました。
「クローズZERO」は青春時代における成長物語なのだと。
鈴蘭男子高校の頂点というのは、オリンピックの金メダルや、高校野球の甲子園なのだと。
だから、最後のガチンコ勝負も清々しく感じられたのでしょうか。
私には小栗旬と山田孝之が、まるで星飛雄馬と花形満のように見えました。
私が好きだったのは、彼らに絡んでくるチンピラのやべきょうすけ。
クローズの連中が青春の「光」なら、彼は「影」。彼の存在がこの映画のいいアクセントになっています。
やっぱり三池崇史監督、やるじゃないですか!
★「クローズZERO」公式サイトへ
・クローズ ZERO@映画生活
2007年07月28日
アヒルと鴨のコインロッカー

大学進学のため、初めての1人暮らしを始めた椎名。引越し初日に奇妙な隣人の河崎に声をかけられます。同じアパートに住む、引きこもりのブータン人留学生ドルジに一冊の広辞苑を贈りたいと言われ、椎名は彼と一緒に本屋を襲撃するはめになりますが…。
河崎の唐突な登場や本屋の襲撃、ドルジと恋人琴美そして元カレ河崎のエピソード…なんだかよくわからないままに、引き込まれていきます。
まるで主人公椎名のように、彼らの物語に飛び入り参加したかのように。
ストーリー展開も巧みで面白く、良く出来た映画なのですが、コインロッカーのシーン等、やや物語を美化しすぎの気がして、なんとな〜く鼻につく感じがしたかも…。
原作と映画は別物だなと思いますが、この辺はどうなのかな?私は読んでいないので、近々読んでみたいと思います。
瑛太がすごく良かったです。今までの彼の出演作の中で一番、胸キュンな演技でした。彼にはもっと いっぱい映画に出て、いろんな役をやってほしいです。
濱田岳くんも「風に吹かれて」を歌う声がとてもチャーミングでした!
★「アヒルと鴨のコインロッカー」公式サイト
・アヒルと鴨のコインロッカー@映画生活
2007年07月13日
転校生 さよならあなた

両親の離婚を機に、尾道から幼少期を過ごした信州に転校してきた一夫は、幼なじみの一美と再会します。2人は思い出の“さびしらの水場”に行きますが、一緒に水の中に転落!気が付くと互いの心が入れ替わっていたのです…!!
青春映画の名作「転校生」。25年ぶりに舞台を尾道から信州に移し、大林宣彦監督自身の手により、スクリーンに帰ってきました。
尾道三部作と共に思春期をすごした私としては、今回の「転校生」に対して少々不安だったのですが、旧作とは違った感動的な作品になっていて、とても嬉しかったです。
物語のラストが違っていることもあるのですが、何より大林監督の視点が変わっている気がします。
旧作では、荒削りながらも一夫や一美と同じ若さを感じましたが、今は父親の様に見守っているかのような成熟した印象で、25年という月日の重みを感じてしまいました。
でも…私としては“青春の1ページ”でもあり、特別な思いのある映画、旧作「転校生」の方が、やはり好きだと思います。これを機に、また観直したいな。
★「転校生 さよならあなた」公式サイト
・転校生 -さよなら あなた-@映画生活
2007年06月14日
あしたの私のつくり方

家庭でも高校でもおとなしい存在の寿梨。
ある日、憧れの優等生からイジメられる存在になった小・中学校の同級生、日南子が転校したことを知ります。
寿梨は“コトリ”と名乗り、人気者“ヒナ”の物語を日南子にメールします。“ヒナ”の物語に魅了された日南子は言動や行動を真似て、人気者になっていきますが…。
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2007年04月16日
黄色い涙

東京オリンピックを翌年に控えた、高度成長経済時代の1963年。
漫画家の村岡、歌手の井上、画家の下川、小説家の向井、勤労青年の勝間田は阿佐ヶ谷で出会います。
芸術家志望の4人は村岡の住むアパートに同居しながら夢を追い、勝間田はその姿を優しく見守っていきます。貧しいながらも笑い声の絶えない、宴のようなひと夏の日々が過ぎていきますが…。
1974年にNHKで放送された銀河テレビ小説「黄色い涙」。このドラマを見た当時14歳の犬童一心は、劇中の若者たちに強く感銘を受けたのだそうです。
そして現在映画監督になった彼は、ずっと心の中で暖めていた「黄色い涙」を映画にしました。
主演は、嵐の5人。実を言うと内心、観るのに抵抗がありました。
ちょっと照れくさくて…。二宮君は映画やドラマで良い演技だなと思っていましたが、他の4人はあんまり知らないし…。
しかし観てみると、他の4人も手垢のついていない変な小芝居をしてない所が、思っていた以上に良かったです。最後の手紙のシーンは素直に泣けました。変な先入観を持っていたことを反省。
おそるべし、ジャニーズ!
でも、やっぱりニノが一番いいかな

彼の演技には、役に漂う「匂い」が感じられて素敵だなと思います。この映画ではインクの匂いがしそうでした。
昭和時代の物語ですが、いつの時代でも普遍的な青春の夢や希望そして挫折が、決してオーバーにならずさわやかに描かれるところは、さすが犬童さん。
音楽も良かったです。途中でアパートの4人が「ホンダラ節」を歌ったり、SAKEROCKの歌で「スーダラ節」が流れるのですが、植木等ファンの私には胸にグッとくるものがあり、また泣いてしまいました。
★「黄色い涙」公式サイト
・黄色い涙@映画生活
2007年03月21日
リンダ リンダ リンダ

高校生活最後の文化祭で、ブルーハーツのコピーをやることになったボーカル不在のガールズバンド。
彼女達が声をかけたのは韓国からの留学生?!
「松ヶ根乱射事件」の後に、この映画が久々に観たくなりました。
山下敦弘が描く10代の女の子たちの青春の1コマ。山下作品らしく、特に劇的な展開もなく淡々とストーリーは進行していきますが、かえってリアルさが感じられました。
憎めないダメ男たちも良いですが、この“ザ・パーランマウム”のメンバー達の愛くるしさも見逃せません!
ペ・ドゥナの歌声がとてもブルーハーツの歌に合っています。今日は観ながら一緒に大声で歌ってしまいました。
ラストの文化祭のシーン、大雨の中を遅刻しながらも舞台に立った彼女たちは、「リンダ リンダ リンダ」の歌詞・ドブネズミのようにフレームに収まりきれない美しさがあるのでした!
当時まだ有名ではない松山ケンイチや小出恵介がチラッと出ていたり、この映画のあとにメジャーデビューした湯川潮音の歌声も聞けたりするのも面白いです。
★「リンダ リンダ リンダ」公式サイト
・リンダ リンダ リンダ@映画生活
2007年01月06日
ピンポン
正月の帰省ですっかりだらけてしまい、気がつけばもう6日…。
まだ映画も観に行っていません。「映画の日」と「レディースデー」があったんだけど行けずじまい。
しかしTVの深夜枠に映画を放映するというのは、今でも多いのですね。

ひさしぶりに「ピンポン」を観ました。改めて観ると、思った以上に面白かったです。
うまく表現できませんが、勢い、スピードというのか、テンポの良いストーリー展開で一気に観ました。
ちょっとノスタルジックなラスト、大人になったペコとスマイルというのは、脚本のクドカンらしさを感じたのですが。
あの時は原作と比較しながら観ていたのかな…。そんな観方はあんまり良くないですよね。気をつけよう。
公開当時、窪塚洋介のペコには違和感を感じていたのですが、今観ると新鮮でした。
キャラに緊張と緩和があって、良かったな。
でも、「アーイキャンフラーイ!!」って…。この後にあの事故が起きるとは。でも窪塚ってスゴイ。
中村獅童もこのドラゴンが一番好き。本来こういう役が似合う気がする。歌舞伎役者の持ち味があるというか…。
でも、私が一番感情移入してしまうのは、荒川良々演じるところの部長なのだけど。
彼も今ではすっかり人気者ですね!
まだ映画も観に行っていません。「映画の日」と「レディースデー」があったんだけど行けずじまい。
しかしTVの深夜枠に映画を放映するというのは、今でも多いのですね。

ひさしぶりに「ピンポン」を観ました。改めて観ると、思った以上に面白かったです。
うまく表現できませんが、勢い、スピードというのか、テンポの良いストーリー展開で一気に観ました。
ちょっとノスタルジックなラスト、大人になったペコとスマイルというのは、脚本のクドカンらしさを感じたのですが。
あの時は原作と比較しながら観ていたのかな…。そんな観方はあんまり良くないですよね。気をつけよう。
公開当時、窪塚洋介のペコには違和感を感じていたのですが、今観ると新鮮でした。
キャラに緊張と緩和があって、良かったな。
でも、「アーイキャンフラーイ!!」って…。この後にあの事故が起きるとは。でも窪塚ってスゴイ。
中村獅童もこのドラゴンが一番好き。本来こういう役が似合う気がする。歌舞伎役者の持ち味があるというか…。
でも、私が一番感情移入してしまうのは、荒川良々演じるところの部長なのだけど。
彼も今ではすっかり人気者ですね!








