2008年07月26日
崖の上のポニョ

スタジオジプリ・宮崎駿の待望の最新作。
人間になりたいと願うさかなの子ポニョと5歳の少年・宗介との交流を描きます。
表情や動きが愛らしいポニョや魅力的な登場人物たち。まるで絵本のように美しく、時にダイナミックでちょっぴり怖い「海」の表現など、見どころはいっぱいです。
あまりにしっかりした良い子な宗介が、ちょっと出来過ぎてる気もしますが…。
最近の宮崎作品の様な壮大な感動作品といった感じではなく、ラストも結構あっさり。
でも、充分楽しめる面白い作品です。
ただ、野暮な話ですが…。
随所のシーンで過去の宮崎作品を連想し、頭のどこかで比較する自分がいたのです。
劇場に来ていた小さな子どものようには、新しい喜びを発見できない自分が、少し淋しく悲しかったのでした。
★「崖の上のポニョ」公式サイト
・崖の上のポニョ@映画生活
2008年01月20日
ペルセポリス

1970〜90年代、激動の時代を送るイラン。
革命そして戦争。さまざまな矛盾や制約の中でも、たくましく成長していく少女マルジの姿が描かれています。
シンプルな表現でありながらも、可愛くユーモラスなアニメーション作品。
しかし、それ故に革命・戦争の描写は一層悲しく、ショッキングに胸に響きます。
そんな中で、悩みながらも時にパンキッシュにユーモラスに行動し、人生を切り開いていこうとするマルジ。
生まれた国や人種が違っても自由と平和を願い、愛する家族や友だちを思う気持ちは一緒。ロックや男の子のことで頭がいっぱいになっちゃうのも一緒!
強い共感を覚えずにはいられません。
そして、毒舌なのにエレガントな、マルジのおばあちゃんもたまらなくキュートで素敵!
おばあちゃんの言葉。
「いつも公明正大に。」「人と喧嘩をしても、自分より相手が愚かだと思えば、やり返そうとは思わない。」
このような助言は私の心にも深くしみていきました。
ラストの空港のシーンでは、思わず自分の祖母のような気持ちで胸がいっぱいになったのでした。
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・ペルセポリス@映画生活
2007年12月23日
ザ・シンプソンズ MOVIE

1987年からアメリカで放映されている人気アニメーション番組「ザ・シンプソンズ」。
これはまさにアメリカの「サザエさん」ですよね。毒気と皮肉タップリだけど…。
映画が始まってほどなく、「この映画をわざわざ劇場で観てるアンタ達ってバーカ!」みたいな台詞が…。
そうそう、確かにバカよな…って納得する自分。
でもいいんですよ!
バカになって思いっきり楽しめるというのも、いい映画なんですから。
一家の大黒柱、ホーマーはこの映画でも最高のダメダメっぷりを発揮。
観ていて、つくづくこんな親父はイヤだなと思うのですが、マージとの夫婦愛だけは感心します。
やっぱり愛はすべてを赦すのですね…良くも悪くも。
「ザ・シンプソンズ 」のファンとしてこの映画は概ね満足でしたが、ひとつだけ残念なことが。
それは日本語版吹き替え版の声優キャスト。
やはりTVシリーズのキャストにして欲しかった。
映画を観に来る人の多くはシリーズのファンが多いと思うのに、このキャストでは…ガッカリです。
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・ザ・シンプソンズ MOVIE@映画生活
2007年08月24日
アズールとアスマール

領主の子アズールと、その乳母ジェナヌの子アスマール。
身分と人種を超えて兄弟同然に育った2人は、ジェナヌが歌っていた子守唄に出てくる“ジンの妖精”を捜しに旅立ちます。
「キリクと魔女」のミッシェル・オスロによるアニメーション映画。
日本語版の監修・翻訳・演出は高畑勲。
少年の自立と成長の物語を軸に、異文化同士の敬意と融和をテーマにした、とてもユニークで面白い作品です。
何よりもまず、そのエキゾチックな映像の美しいこと!
鮮やかな色彩に光と影のコントラストの美しさは、ため息が出そうなくらいで、ウットリ…。
そして、おとぎ話風の冒険ファンタジーの中に、さりげなく織り込まれたテーマ。異なった人種や民族、文化を理解し合い融和させることの素晴らしさをとても明快にわかりやすく、ユーモアを交えながら、しかしとても真摯に伝えています。
宝塚市の住宅街にある映画館、シネ・ピピアでの鑑賞。夏休みということもあって、お母さんに連れられた子どもたちでいっぱい。
正直うるさいのかな…と思っていましたが、みんなとてもおとなしく最後まで観ていました。
やはり、その美しさと面白さに魅入っていたのでしょうか。
なんだか、とても嬉しかったです。
でも、ラスト近くの台詞で、近くの席の小学校低学年くらいの男の子が、
「ママー、『甲乙つけがたい』ってなに〜?」
と聞いていたのは、ちょっと笑ってしまいました。
お母さん、とっさで困ったでしょうね。
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2007年08月12日
レミーのおいしいレストラン

フランス料理のシェフになることを夢見るレミー。しかし、ネズミである彼にとって、それはかなわぬ夢でした。
ある嵐の夜、家族とはぐれてパリにたどりついたレミー。レストランの見習いシェフ、リングイニの失敗を見かねてスープを作り直してあげます。レミーの腕前を見込んだリングイニは、2人でパリ一番のシェフになろうと提案しますが…。
レミーめっちゃ可愛い!朝目を覚ましたら、可愛いネズミがオムレツ焼いてくれている人生って、なかなかいいなあ〜。
私もレミーに操作してもらって、おいしい料理を作ってみたい…髪の毛いっぱい抜けそうですが。
劇場には家族で観に来られている方もいっぱい。でも、この作品は小さい子供向けではない気がします。早くて小学校高学年くらい?かなと思いながら観ました。
レミーが家族から自立して料理を志したりするところや、リングイニとの関係をどう感じたか、親子で観たあとに話し合うなんていいなあ、なんて考えて、一人で観ていて少し寂しかったですが…。
いつも外国のアニメーション映画を観る時は、字幕にするか吹き替えにするか迷うのですが、今回は上映時間の都合で吹き替え版を観ました。字幕版よりも絵に集中できて良いですね。
ディズニーは、吹き替え版のキャストのチェックも厳しいらしく、絵と声もよくマッチしていました。
リングイニの声は佐藤隆太。ちょっと抜けた感じが似合っていて良かったです。
★「レミーのおいしいレストラン」公式サイト
・レミーのおいしいレストラン@映画生活
2007年05月20日
秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 総統は二度死ぬ

世界征服を狙うも財政難の秘密結社「鷹の爪団」。大家の家賃取り立てから逃げるために、博士に作ってもらったマシーンで夜逃げを試みます。宇宙まで飛び出してしまいますが、そこで総統の意外な過去が明らかに…!
監督・脚本・編集は島根県在住のFROGMAN。
個人的に制作し、ネット上で掲載したFlashアニメが注目を集め、テレビの深夜番組として、好視聴率をマーク。ついには映画化に至った世界初のFlashアニメーションの劇場作品です。
初日、TOHOシネマズ高槻にFROGMANさんの舞台挨拶がありました。
いつもとかなり違う劇場内の雰囲気にちょびっと動揺しましたが、落ち着いた雰囲気のFROGMANさんの登場に安心。
女性以外の声の出演も全部こなす(!)彼らしく、とっても素敵な声が印象的でした。
映画は良い意味でバカバカしく、気楽に楽しめました。ただ絵の動き、表情の変化が乏しいせいか、上映時間の長い劇場作品だと、ちょっと眠くなってしまいましたが…でも台詞のセンスなど、いつもながら面白かったです。
同時上映は「古墳ギャルのコフィー 桶狭間の戦い」。実は今回、コチラの方が好きです。程よい長さでテンポ良い展開、ラストのひねりも効いていました。古墳ギャル(略してコギャル!)、ユルくていいなあ…。
★「秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 総統は二度死ぬ」公式サイト
・秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE〜総統は二度死ぬ〜@映画生活
2007年02月23日
時をかける少女

公開当初から評判も良く、2006年度の映画ベストテンにもよく入っていたのでずっと気になっていましたが、宝塚市のシネピピアで観ることができました!
原田知世が鮮烈なデビューを飾った、大林宣彦の尾道映画から23年。
「時をかける少女」がアニメーション映画として、再びスクリーンに帰ってきました!
リメイクとはいえ、時代に合わせた新しいストーリー展開になっています。
主人公の女子高生は、なんと大林版の主人公・芳山和子の姪なのですよー。大林ファンの私としてはなんとも嬉しい限り!!
ふとしたことから記憶の確かな過去に飛べる能力“タイムリープ”を身に付けてしまった真琴。
何の躊躇も無く日常の些細な不満や欲望に費やしてしまいます。
最高の毎日!!のはずが、男友達からの告白をきっかけに、なんだかおかしなことになってしまうのでした…。
十代って、必ずしも素晴らしい時代とは言い切れないですよね。意外に過酷で、大人になってしまった方が生きていくのに苦しくないとも思えます(大人はまた違う苦悩の連続ですが)。
でもやっぱり若いって素晴らしい。この真琴のように結局タイムリープが出来なくなっても、いろんなことを飛び越えていける可能性とエネルギーを秘めているんだもの!!
私には、すっかり遠くなってしまった十代の日々。
なんだか眩しくて、切なくてもどかしい、でもかけがえのない日々…少しこっぱずかしくもあるのですが、二度と戻れないあの「青春」という時代を映画の真琴たちと一緒に共有できて、とてもすがすがしい気分で映画館を出ることができました。
青春ど真ん中の若い子たちにはもちろん、かって十代だった大人の方にもぜひ観てもらいたい映画です。
しかし最近のアニメーション映画、めっちゃイケてますね!
「パプリカ」や「鉄コン筋クリート」といい、ノックアウトの連続ですよ!!
アニメだからと敬遠するのは損しちゃいますね。これからも素晴らしい作品を観れたらいいなー♪
★「時をかける少女」公式サイト
2007年01月11日
鉄コン筋クリート

原作も読まず何の予備知識も持たないでいったのも良かったのかも知れませんが、すっごく良かったー!
この宝町の世界観は、「ブレードランナー」を観た時のショックに似ているかも。混沌と猥雑と懐かしさ…?
でもこの映画には爽快感があります。ブレードランナーは常に雨が降っていて暗いけどこの町の空は抜けるように青くて、主人公のひとり・シロの無垢な心みたい。
「シロのたりないネジ、クロがみんな持ってる。クロのたりないネジ、シロがみんな持ってる。」
この台詞を聞いて自分がちょっと泣いてしまうなんて、想定外だった…

お恥ずかしい話ですが、クロとシロにすごく気持ちが入ってしまいました。私だったらそこまで人とつながっていられるのだろうかなどと考えたりして。
声の出演陣はみんな良かったです。特にシロの蒼井優。あんな役って、一歩間違えたらかなりイタイものになってしまう所ですが、すごく合っていました。田中泯も渋くて良かったです。
・鉄コン筋クリート@映画生活
2006年12月29日
パプリカ

「パプリカ」やっと観に行けました!
夢のテロリストに立ち向かう、夢探偵パプリカの活躍を描くサイコ・サスペンス!
パプリカは人が見る夢の中に入っていって、問題を解決していくのですが、同じ夢を扱ったサイコ・サスペンスで、ジェニファー・ロペス主演の映画「ザ・セル」があります。
連続誘拐殺人犯の夢に入って、発見されていない被害者の手がかりを探すというストーリーも、共通する部分がありますね。
どちらの映画も、夢のシーンがユニークかつ斬新で、とても面白いのですが、「ザ・セル」はどちらかといえば絵画的で、「パプリカ」は舞台装置のようなイメージかなあ。
「パプリカ」は、イメージがまるで洪水のように、次々と溢れ出てくるよう!!
ストーリーも、終盤は夢と現実が一緒になってしまうので、流されないよう、ついていくのに結構必死でした。
余談になりますが、パプリカは現実の世界では、精神医療研究所の美人セラピスト・千葉敦子なのですが、同僚から「あっちゃん」と、ニックネームで呼ばれています。
私も子供の頃から、「あっちゃん」なんですよね…。なんとなく恥ずかしかったです。古谷徹の声だし…。







